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シュヴウイア(''Shuvuuia'')は白亜紀後期のモンゴルに生息した鳥に似た獣脚類恐竜の属である。短いながら穴掘りに特化した強力な前肢が特徴的な、小型のコエルロサウルス類であるアルヴァレスサウルス科に属す。タイプ種(唯一の既知種でもある)は''Shuvuuia deserti''で砂漠の鳥の意味である。属名はモンゴル語で鳥を意味する''shuvuu'' ()に由来し、種小名はラテン語で"砂漠の"の意味である〔Chiappe, L.M., Norell, M. A., and Clark, J. M. (1998). "The skull of a relative of the stem-group bird ''Mononykus''." ''Nature'', 392(6673): 275-278.〕。 ==記載== シュヴウイアは小型軽量な造りの動物で、体長は60 cmほどで既知では最小の恐竜の一つである。頭骨は軽量で、細かい歯の生えた細い顎を持っていた。 シュヴウイアにはプロキネシス(prokinesis)、つまり脳函と独立に上顎を曲げれる、非鳥類獣脚類の中でも珍しい頭骨の能力がある。 シュヴウイアの後肢は長く、細く、つま先が短く、優れた走行能力があったことがうかがえる。しかし、前肢は異常に短く、力強い構造をしていた。もともと、シュヴウイアは他のアルヴァレスサウルス科の属のように1本指の前肢を持つと考えられていたが、新しく見つかった標本では、最初の標本から知られている大きく伸びた親指以外に縮小した第二及び第三の指の存在が確認された〔Suzuki, S, L. Chiappe, G. Dyke, M. Watabe, R. Barsbold and K. Tsogtbaatar (2002). "A new specimen of ''Shuvuuia deserti'' Chiappe et al., 1998, from the Mongolian Late Cretaceous with a discussion of the relationships of alvarezsaurids to other theropod dinosaurs." ''Contributions in Science (Los Angeles)'', 494: 1-18〕。シュヴウイアは他のアルヴァレスサウルス科のように前肢を使って昆虫の巣を掘り起こし、細く特異な顎を使って捕食したとみられる。 シュヴウイアの化石はジャドクタ累層(en)に含まれる二地点、Ukhaa TolgodとTögrögiin Shireeから知られる。 これらの場所はカンパニアン後期、7500万年前の地層と考えられ、ヴェロキラプトルやプロトケラトプスと同時代である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シュヴウイア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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