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ホワイトボックス(英語:''White Box'')とは、特定のブランドを持たないノーブランドパソコンや、卸売業者や販売店、ソリューションプロバイダーなどが自社のブランドをつけて販売するプライベートブランドパソコンやショップブランドパソコンのことである。広義にはナショナルブランド以外の中小零細企業が組立・販売しているパソコンの総称であり、狭義にはデスクトップパソコン型のホワイトボックスを指す。 なおノートパソコンをホワイトブック、タブレット型パソコンをホワイトボックスタブレットと呼ぶこともある。またホワイトボックスを組み立てるメーカーのことをホワイトボックスビルダーやシステムビルダーと呼ぶこともある。 == 概要 == 「ホワイトボックス」の本来の意味は、仕様が公開されている事である。1980年代に発表されたPC/AT互換機は部品の仕様が公開されており、その仕様に従って作られた部品を世界中から安価に調達してパソコンを組み上げることが出来た。ホワイトボックスはこの仕組みを最大限に活用して、問屋などの流通経路(販売チャネル)から汎用部品を調達し 、受注生産で組み立てたパソコンである。一方、大手家電メーカーなどのナショナルブランドは部品メーカーと直接交渉(ダイレクトOEM)して専用部品や汎用部品を調達し、見込み生産で組み立てたパソコンである。ホワイトボックスの方が製造のリードタイムや納期、部品調達の柔軟性に優れており、在庫が発生しない。また、ホワイトボックスはパーツ単位まで分解して切り分けるとほぼ全てが汎用部品やベアボーンなどの既製品やパーツメーカーが業務用向けモデルとして設計・製造した汎用パーツで、これをベースとして組み立てられていることも特徴で、大半の製品の構造は同様に汎用部品を使用して組み立てる自作パソコンに似通っている。製品の企画・開発の部門もいわばパソコン組立業のそれに特化したものになっているため、設計や検証などの部門は省略ないし大幅に簡略化しており、専門知識や技術を持つ高度な専門職の雇用も最小限度で済ませ、ナショナルブランドと比べれば人件費やトータルコストを大幅に圧縮している。これがホワイトボックス・メーカーの価格競争力の根源である。 2000年代以降、日本のホワイトボックス・メーカーのトップ企業の生産規模は拡大し、一社で数十万台/年に及ぶものも現れた。これはナショナルブランドの下位グループに続くスケールであり、マイクロソフトや大手パーツメーカーが特定の大口取引者として何らかのプレミアを付与しているメーカーも日本国内に複数存在する。売上高は数百億円規模で上場して資金調達をしたり、企業グループを形成してサプライチェーン・マネジメントで経費を削減しており、かつての牧歌的な家内工業の時代とは別次元の競争になっているが、その反面でパソコン自体の生活家電化が並行して進み、また海外のパーツメーカーのホワイトボックスの日本市場への参入も相次ぎ、国内の既存各社はいずれも販売数量や利益率の向上などに頭を悩ませている一面がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホワイトボックス (パソコン)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 White box (computer hardware) 」があります。 スポンサード リンク
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