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『SHOCK』 (ショック)は、KinKi Kidsの堂本光一が座長・主演を務めるミュージカル作品シリーズ。2000年11月、『MILLENNIUM SHOCK』を帝国劇場にて初演、以後タイトルや演出を変えて毎年同劇場にて上演を重ね、2005年から上演している『Endless SHOCK』は、2013年で9作目となる。 作・演出はジャニー喜多川。少年隊主演のミュージカル『PLAYZONE'91 SHOCK』 (1991年)を元にしているが、内容は大きく異なる。 2008年4月、『Endless SHOCK』の高い舞台成果に対して、スタッフ・出演者一同が第33回『菊田一夫演劇大賞』を受賞した。 2013年3月21日、帝国劇場で上演1000回に達した。 == 概要 == 舞台は、「芝居部分(登場人物同士が直接関わるストーリー部分)」と「劇中劇 (ストーリー上でカンパニーが上演しているショーや寸劇など)」とが交互に演じられながら進められていく。シリーズ全作品を通して「Show must go on (ショー・マスト・ゴー・オン=何があってもshowを続けなければいけない)」をテーマとしており、それを信条とする主人公・コウイチは、カンパニー(エンターテインメント集団)を率いてショーに人生を捧げる男として描かれている。様々な登場人物が、コウイチとその考え方を巡って衝突や和解を繰り返し、最終的に心を一つにしていく。「自分自身と“コウイチ”は全く違う人間」と光一は語っているが、多少の怪我やアクシデントをものともせず、ステージや仕事に対して妥協をしない姿勢は共通している。本人は、この作品の上演を続けることで、自分自身にもそのような精神が培われたとも話している。 有名なミュージカルナンバーやオリジナル曲などを多彩に組み合わせ、ニューヨークのブロードウェイを物語の主な舞台としていながらも、「ジャパネスク」など日本風の演出もある。また、入れ替わりなどの大規模なマジック(イリュージョン)なども盛んに用いている。ダンスの振り付けが大変ハードである他、多様なフライングや8メートル22段の高さからの階段落ちなど、「5分に1回は観客を驚かせる」と比喩された、派手かつ危険な演出が多い。2002年までは本編の後にショータイム、2004年まではカーテンコールで光一が持ち歌を歌うなどの“お楽しみ”があったが、「ミュージカル一本で観てほしい」という方針から、2005年以降はストーリー本編に関係のないそういった演出はなくなった。というのも2005年『Endless SHOCK』に変わる際、ジャニー喜多川から主演の光一に「自分の思う通りのSHOCKを作っていい」と話があり、脚本・演出・作曲に光一自身が深く関わるようになったからである。 2006年の『Endless SHOCK』で終了し、2007年からは光一がプロデュースする別の作品を上演する予定だったが、チケット取得の倍率が約14倍という状況を受け、翌2007年の再演が決定した。「ジャニーズ関連のステージで最もチケットが入手困難な公演」「日本一チケット入手が困難な舞台」と言われている。 2006年に通算400公演を達成、2007年1月17日昼公演にて動員数80万人突破、2007年公演の千秋楽にて通算499公演を迎えた。これらは、帝国劇場において単独主演作としては最速のペースである。 2008年1月23日昼公演で、開始直後に電気系統の故障により公演を続けることが出来ず、初めて中止・振替(2月17日昼公演)となった。これには本人も相当悔しい思いをし「『Show must go on(何があっても続けなければいけない)』」のテーマ通りに公演を続けることが出来ず、本当に悔しい。この日を楽しみにし来場してくれた観客の皆様には、本当に申し訳ない気持ちです。」と公式携帯サイトにコメントを掲載した。中止決定後は、観客の最後の一人が会場を出るまで出演者全員で見送った。なお、その後の夜公演は予定通り行われた。 2011年3月11日昼公演の幕間に東北地方太平洋沖地震が発生。観客と一部出演者は皇居前広場へ避難する事態となり、そのまま11日の公演は中止された。奇しくもこの公演が第800回の記念公演だった。翌12日の2公演も中止、13日から再開予定だったが、余震が続いていることや計画停電の実施による交通の乱れを考慮し、13日の2公演と14日の夜公演(昼公演は無し)も中止となった。この発表は13日昼公演の開場後だったため、光一本人が観客へ謝罪しお見送りを行った。夜公演も中止であったがチケットを所持している観客への説明と挨拶を行った。14日は挨拶等は行わず、15日になって16日から千秋楽までの全公演の中止を発表した(15日は休演日)。これについて光一は公式サイトに謝罪と悔しさを表現したコメントを掲載した。 2015年3月19日の13時公演上演中、重さが約650kgある舞台セットのLEDパネルが倒れ、ジャニーズJr.の岸孝良、ダンサー2人とアクロバット俳優2人、スタッフ1名の計6名が負傷する事故が発生。事故は15時50分頃の堂本が袖に退いた後のダンスシーンで起こり、LEDパネル6枚中上手の2枚がスタッフが手動で動かしている最中に舞台中央に向かってゆっくり倒れた。その後、緞帳が下りて中断の後、緞帳前に光一が舞台衣装のまま登場し、セットの不具合があり舞台を続行できない旨の謝罪の挨拶をもってそのまま中止となり〔、その後の18時公演も中止となった。公演は翌日20日の18時公演からLEDパネルの使用中止及び演目の一部変更を行った上で再開された。冒頭5分、舞台に立った光一は「絶対にあってはならないこと」と謝罪し、改めて安全確認をしながらリハーサルを行ったことを説明。事故翌日から幕を開けることには賛否両論あり悩んだものの、休演することになった4人に背中を押されたことや、劇中で"Show must go on"の精神を伝えているのと同様に、起こってしまったことを受け止めつつも前に進むことの大切さを伝えたいと考え、公演を続けるという決断を下したことを観客に伝えた。同年5月20日、東宝は事故の原因が舞台床面の一部不具合による傾きであったことや、これについては補強工事を予定していること、念のため今後も移動式LEDパネルは使用しない旨の公式コメントを発表した。 同年9月17日、オーナー役で出演中の前田美波里が宿泊中のホテルから徒歩で梅田芸術劇場へ向かう最中に転倒し、左肩を骨折。その日の昼と夜の部は出演したものの〔、翌18日夜公演からの大阪公演と10月に博多座で行われる福岡公演の降板を発表した。前田は17日夜公演後に入院し、全治1か月半の診断を受けた。代役には2009年から2012年までオーナー役を演じていた植草克秀が急遽抜擢された〔。17日の夕方にジャニー喜多川や光一から直接出演依頼があり、18日正午頃に大阪入り〔。その後キャスト全員で約4時間ほどの稽古の後に本番を迎え〔、3年のブランクを感じさせない演技を披露した。 2016年3月14日の夜公演で、2000年からの通算公演1400回を達成。この時点で、同一人物が主演をした舞台としては、森光子が主演した『放浪記』の通算公演2017回に次ぐ記録である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SHOCK」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shock (musical) 」があります。 スポンサード リンク
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