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シルヴァカンヌ修道院(仏:Abbaye de Silvacane)は、フランスのプロヴァンス地方、ブーシュ=デュ=ローヌ県の村に建つ旧シトー会修道院である。ル・トロネ修道院、セナンク修道院とともにプロヴァンスの三姉妹の1つとして語られる、簡素さを特徴とする建築群の1つであるものの、本修道院は他の2つよりは装飾が多めという特徴がある。 教会堂は12-13世紀に建設され、建築様式はロマネスク様式を基本とし、一部で初期ゴシック様式の構造も見られる。 日本語ではシルヴァカーヌ修道院とも表記される〔が、本項では『シルヴァカンヌ修道院』で統一する。 == 歴史 == === 起源からフランス革命まで === シルヴァカンヌ修道院は1144年、人里離れた川のほとりに苦行目当てで来訪した数人の修道士によって設立された小さな礼拝堂シルヴァカンヌが起源である〔。他に1145年、1147年説もあり。〕。このシルヴァカンヌという名称はラテン語のSylva cana(葦の森)に由来する。あえて人里離れた場所を選んで修道院が立てられるのは聖ベネディクトゥス以来の全ての修道院の伝統であり、シルヴァカンヌに限ったことではなかった。 1147年、シャンパーニュ地方にあった、シトー会「上位四父修道院」(シトー修道院直系の4つの修道院)のひとつモリモン修道院という大修道院〔一部の遺構を残して廃墟となっているが、想定される後陣の構造は12の祭室を持つ角型周歩廊など大規模なものであり、各地の建築様式への影響も見られる。 および 。〕から派遣された修道士たちによって、修道院としての歴史が始まる。1160年まではアヴィニョン近くのサン=タンドレ修道院などから、1160年以降は近所の有力者により土地などの提供、寄進を受け大いに発展した〔。現存の教会堂はそのような環境の中で1160年頃または1175年から建設が始まり、1230年に完成している〔。1160年。〕〔。1175年。。1175年、これらはいずれも完成は1230年としている。1175年はの脚注によれば。〕。ただしこれは教会堂のみで、回廊などはさらに時間がかかっている(後述の「建設時期」節を参照)。 パトロンに恵まれ、以後も施設を拡張し支院をもつまでになるが、このような繁栄はいつまでも継続はせず14世紀には徐々に斜陽が近づく。1358年には略奪にあい〔、15世紀になるとシトー会を離脱、そしてフランス革命前夜には修道士ひとりが住まうだけの状態となっていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シルヴァカンヌ修道院」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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