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シングル8 : ウィキペディア日本語版
シングル8[しんぐるえいと]

シングル8(シングルエイト、)は、1965年昭和40年)4月に発表された個人映画向けのムービーフィルムの規格である〔フジカシングル8の開発、富士フイルム、2011年11月25日閲覧。〕。富士写真フイルム(現在の富士フイルムホールディングス、事業継続会社は富士フイルム、以下富士フイルムと表記)が開発した、コダックスーパー8のオルタナティヴ的存在である〔Yulsman, p.21.〕。
== 歴史 ==

* 1932年昭和7年)、コダックが、ダブル8スタンダード8mmフィルム16mmフィルムを使用)用の撮影機を発表〔
* 1935年(昭和10年)、ベル&ハウエル、ダブル8を縦に切断したフィルム「ストレイト・エイト」用の撮影機フィルモ127-Aを発表
* 1953年(昭和28年)1月、富士フイルム,ダブル8用「ネオパン反転8mmフィルム」(感度ASA40)を発売〔
* 1957年(昭和32年)3月、富士フイルム、ダブル8用「フジカラー8mmフィルム」(外型反転方式,感度ASA10)を発売〔
* 同年8月、富士フイルム、ダブル8用映写機「フジスコープM-1」を発売〔
* 1958年(昭和33年)10月、富士フイルム、磁気録音再生方式のダブル8用映写機「フジスコープサウンド」を発売〔
* 1959年(昭和34年)、富士フイルム、8mmフィルムの新システムの研究チームを始動、甲南カメラ研究所(現在のコーナンメディカル)に参加を要請〔
* 同年11月、甲南カメラ研究所、「シングル-8システム」のフィルムマガジンを開発〔会社沿革 コーナンメディカル、2011年11月25日閲覧。〕。
* 1960年(昭和35年)11月、富士フイルム、ダブル8用撮影機「フジカ8T3」を発売〔
* 1961年(昭和36年)、富士フイルム、ダブル8用撮影機「フジカ8EE」「フジカ8Z4」を発売〔
* 1962年(昭和37年)、富士フイルムが、キヤノンヤシカ(のちに京セラに買収されて統合、商標使用権をエグゼモードに売却)、小西六写真工業(現在のコニカミノルタホールディングス)に協力を要請〔
* 1963年(昭和38年)5月、コダック、アグファ、ベル&ハウエルに協力要請、コダックは新システムの予定なし、アグファはよければ採用したいと回答〔
* 同年7月、富士フイルム、開発中の新システムに二軸・直列のマガジン方式の採用を決定〔
* 1964年(昭和39年)、富士フイルム、ダブル8用撮影機「フジカ8ズームデラックス」(4倍ズーム)を発売〔
* 同年3月-10月、富士フイルム、日本のカメラメーカー13社およびアグファとともに共同開発に関する基本契約を締結〔
* 同年5月、富士フイルム、新システムの名称を「ラピッド8」と内定〔
* 同年7月、富士フイルム、開発中の新システムに黒白フィルム・カラーフィルム規格を決定〔
* 同年8月、コダック、画面サイズ5.36mm×4.01mmによる新システムスーパー8を発表〔、富士フイルムは画面サイズ4.37mm×3.28mm(ダブル8と同等)で開発していた「ラピッド8」を断念〔
* 1965年(昭和40年)4月、富士フイルム、シングル8を発表、撮影機「フジカシングル8 P1」、映写機「フジカスコープM1」、「フジカスコープM2」、撮影用フィルムカラーリバーサルフィルム「フジカラーR25」(デイライト、ASA25)・黒白フィルム「ネオパンR50」(ASA50)と「ネオパンR200」(ASA200)を発売。
* 1999年平成11年)3月1日、フィルムの需要量が全盛期から約25年が経過し、1%に大幅縮小したことからコストが大幅に増大し、6種類のフィルム生産を維持できないとして、サイレントフィルム「フジクロームRT200」「フジクロームR25」、同時録音が可能な「フジクロームRT200サウンド」「フジクロームR25サウンド」、アフレコ可能な「フジクロームRT200アフレコ」「フジクロームR25アフレコ」の製造販売をすべて終了し、新製品として「フジクロームRT200N」「フジクロームR25N」の2種のサイレントフィルムの製造販売を開始、サイレントのみに絞った。サイレントの新製品は従来品と比して、「RT200N」で213円(新価格1,600円)、「R25N」で187円(新価格1,300円)の幅で希望小売価格の値上げを行った。これに対応するため、現像部門であるフジカラーサービス(現在の富士フイルム)は、現像時にサイレントフィルムにマグネストライプ塗布を行う新サービス「アフレコ仕上げ」を導入した。
* 2009年(平成21年)6月2日2010年5月の最終出荷を以ってタングステンタイプの「RT200N」を、2012年3月の最終出荷を以ってデーライトタイプの「R25N」を生産終了し、また同時に2013年9月を以って富士フイルムの自社現像サービスを終了することを発表した。〔 シングル-8用フィルム「FUJICHROME R25N」「FUJICHROME RT200N」販売および現像終了のご案内〕
* 2010年(平成22年)5月、タングステンタイプのRT200Nが生産終了。
* 2012年(平成24年)3月、デーライトタイプのR25Nが生産終了。これによりシングル8フィルムを生産しているのは東京都墨田区の「レトロ通販」のみとなった。
* 2013年(平成25年)9月30日、この日を以って富士フイルムのシングル8自社現像サービスを終了、これによりシングル8フィルムの現像を取り扱っているのは東京都墨田区の「レトロ通販」のみとなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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