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scintillation detector =========================== ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 検出 : [けんしゅつ] 1. detection 2. sense ・ 出 : [で] 1. (n,n-suf) outflow 2. coming (going) out 3. graduate (of) 4. rising (of the sun or moon) 5. one's turn to appear on stage ・ 器 : [うつわ] 【名詞】 1. (1) bowl 2. vessel 3. container 4. (2) ability 5. capacity 6. calibre 7. caliber
シンチレーション検出器(シンチレーションけんしゅつき、)とは、シンチレータ(scintillator)〔よく知られたシンチレータとしては、アンリ・ベクレルによって発見された燐光を発するある種のウラン塩類がある。〕を用いた放射線測定器を言う。 廉価で作ることができる割には計数効率が良いので、広く使用されている。 == 概要 == 電離性の放射線の入射により蛍光や燐光を発生する物質をシンチレータ(scintillator)という〔計測学(2003) p.35〕。シンチレータは放射線を受けても微弱な光しか発しないが、それを光電子倍増管など〔小型化・低電圧での使用が求められる場合や、高磁場で光電子増倍管の使用が適さない状況で使用する場合などでは、読み出しにフォトダイオードも使用される。〕で増幅し大きな電気パルスにすることで放射線を検出することができるようになる。このようにシンチレータの放射線に対する発光性質を利用した放射線検出機器をシンチレーション検出器(scintillation detector)と呼ぶ。 シンチレータの種類に応じて検出器が効率よく測定できる放射線は異なる。例えば、ゲルマニウム酸ビスマス Bi4Ge3O12 などの原子番号の大きい元素を含むことから高い電子密度を持つシンチレータを用いるとガンマ線を効率良く検出することができる〔ガンマ線検出器の単位体積当たりの計数効率は検出器中の電子密度に依存する。〕。中性子を検出するのであれば、中性子を効率的に散乱させる水素を豊富に含む蛍光物質を用いることで高い効率が得られる。 シンチレーション検出器に用いられるシンチレータとしては以下のようなものがある。 * 無機シンチレータ:少量の不純物を添加した結晶〔ヨウ化ナトリウムに微量のタリウムを添加した結晶 NaI(Tl) やヨウ化セシウムに微量のタリウムを添加した結晶 CsI(Tl) またはタリウムのかわりにナトリウムを添加した結晶 CsI(Na) などがある。 計測学(2003) p.36 〕 * 有機シンチレータ:アントラセンなどの有機物 * 気体シンチレータ:ヘリウム、アルゴン、キセノン、クリプトンなどの希ガス また、液体状のシンチレータを用いた液体シンチレーション検出器は、通常の検出器では困難である低エネルギーのベータ線を効率的に測定することができる。 ガンマ線分光分析を行う場合は、シンチレータより高いエネルギー分解能を持つ超高純度ゲルマニウム半導体検知器などの半導体検出器が好まれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シンチレーション検出器」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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