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シントン : ミニ英和和英辞書
シントン
synthon
シントン : ウィキペディア日本語版
シントン
シントン (synthon) は逆合成解析で用いられる概念のひとつで、合成等価体(ごうせいとうかたい、synthetic equivalent)ともいう。多段階の有機合成を行う際、分子中の一部分について、化学変換による置き換えが可能であることから、合成経路の設計上、等価であるとみなすことのできる構造単位である。イライアス・コーリーによって考案された。
例えばフェニル酢酸の合成を考える場合、2つのシントンが設定できる。すなわち求核剤となる部分 COOH と、求電子剤となる部分 PhCH2+ である。これらの断片はそのままの形で存在するわけではないが、反応によって等価に振舞う前駆体を用意することができる。
つまり、シアニドイオン CNCOOH の、臭化ベンジル PhCH2Br を PhCH2+ 等価体として用いることができる。これらの化合物を用いた反応は、以下のように進められる。まず臭化ベンジルにシアン化ナトリウムを作用させ、フェニルアセトニトリルを得る。次にこれを加水分解するとフェニル酢酸が生成する。
:
==一般的なシントン==

* C1シントン - 二酸化炭素一酸化炭素シアン化物
* C2シントン - アセチレンアセトアルデヒド
* -C2H4OH シントン - エチレンオキシド
* カルボカチオンシントン - ハロゲン化アルキル
* カルボアニオンシントン - グリニャール試薬有機リチウム試薬アセチリド

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シントン」の詳細全文を読む




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