翻訳と辞書
Words near each other
・ シンポジオ型分生子
・ シンポジューム
・ シンポニー
・ シンポート
・ シンマとミミの歌謡ドライブ
・ シンマイ。
・ シンマクス
・ シンマクス (ローマ教皇)
・ シンマナサック・スタジアム
・ シンマナサック・ムエタイスクール
シンマン
・ シンミン
・ シンメイフジ
・ シンメイワ
・ シンメイワ・ロードレーサー
・ シンメトリ
・ シンメトリア
・ シンメトリア (小惑星)
・ シンメトリカルAWD
・ シンメトリック


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

シンマン ( リダイレクト:Mark 2 (核爆弾) ) : ウィキペディア日本語版
Mark 2 (核爆弾)

Mark 2 シンマン( = やせ男)とは、アメリカ合衆国が開発していた核爆弾第二次世界大戦中にマンハッタン計画の一環として、リトルボーイ(Mark 1)およびファットマン(Mark 3)とともに開発されていたものである。ファットマンと同じくプルトニウムを原料としていたが、リトルボーイと同じガンバレル型を採用していた。
核物質を臨界状態にするにあたり、臨界量未満の核物質を爆薬により移動・衝突させ臨界を達成させるガンバレル型が考案されていた。このガンバレル方式による原子爆弾としてウラン235を用いたリトルボーイとプルトニウム239を用いたシンマン(Mark 2)が開発されることとなった。リトルボーイの開発は比較的順調に進められたが、シンマンの開発は困難であった。
これは、原料としている超ウラン元素としてのウランとプルトニウムの同位体の振る舞いの違いによる。ウランを原料としている原爆の場合におけるウラン238が問題を起こさないのに比べ、プルトニウムを原料とする場合、核物質が衝突する際にプルトニウム240が自発核分裂を起こし、その中性子により核分裂反応が発生、十分な核反応を引き起こさないうちにプルトニウムを飛散させる。これは過早爆発と呼ばれる現象である。
過早爆発を防ぐためには、核物質を高速で移動・衝突させる必要があり、900m/secの速さでプルトニウムを衝突させることが計画された。そのために砲身(ガンバレル)として直径2フィート、長さ18フィートが必要とされ、重量は7,500ポンドになると予想された。ちなみにリトルボーイは爆弾本体で最大直径2.46フィート、全長約10.24フィート、11,000ポンドである。しかし、この計画でも過早爆発を起こさないようにすることは困難と考えられ、爆弾ケーシングの投下実験などは行なわれていたものの、1944年7月にシンマン(Mark 2)の開発は中止された。この後のマンハッタン計画はリトルボーイと、プルトニウムを使用したインプロージョン方式のファットマン(Mark 3)に開発努力が向けられることとなる。
== 外部リンク ==

* LANL Plutonium Complicates Early Gun Work

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Mark 2 (核爆弾)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Thin Man (nuclear bomb) 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.