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シビル・ユニオン()またはシビル・パートナーシップ()は、結婚に似た「法的に承認されたパートナーシップ関係」を指す言葉。 同性間カップルに対しても、異性間の結婚と同様の法的地位を求める社会運動の高まりを受けて、1989年にデンマークで始まり、その後先進国の多くで同名もしくは似た名称での法整備が進んでいる。ブラジルやニュージーランド、ウルグアイ、フランス、アメリカ合衆国のハワイ州、イリノイ州などでは、異性間カップルに対しても同制度の適用が認められている。 イギリスの例をはじめ、シビル・ユニオン制度のある国では、他国で採用されている同様の制度を自国の制度と等しく扱うことが多い。 同性間カップルにも結婚と同じ権利が与えられるとして、同制度を支持する人々がいる一方、「結婚と異なる別の地位を生み出す」(イェール・ロー・スクールの教授 Ian Ayres など〔"Separate, Unequal: How Civil Unions Fall Short Of Marriage"--An Op-Ed by Ian Ayres" 〕)との批判意見や、「結婚制度以外に似た制度がこれまでに存在せず、比較できない」という見解(アメリカの歴史学者 ナンシー・コット(Nancy Cott) 〔〕)、「名称を変えて同性間の結婚に関する権利を認める制度」(アメリカの作家 ロバート・ナイト(Robert Knight)〔 など)といった批判など、同制度に異論を唱える人々もいる。 ==世界各国における名称と制度の概要== シビル・ユニオンという名称は全世界的に標準化されたものではなく、国や地域によって異なっている。シビル・ユニオンと同様の法的制度に付けられた名称として、以下のようなものがある。 * Civil partnership(シビル・パートナーシップ):イギリス * Registered partnership(登録パートナーシップ):チェコ * Domestic partnership(ドメスティック・パートナー):アメリカ・カリフォルニア州ほか * Significant relationships:オーストラリア・タスマニア州 * Reciprocal beneficiary relationships:アメリカ・ハワイ州 * Common-law marriage(事実婚):アメリカ・アラバマ州ほか * Adult interdependent relationship:カナダ・アルバータ州 * Life partnerships:ドイツ * Stable unions:アンドラ * Civil solidarity pacts(民事連帯契約法):フランス またこれらの制度によって受けられる権利や法的保護・責務などの範囲は、それぞれの国や地域によって幅がある。例えば同性間カップルが養子を迎えることについて 容認 / 禁止 / 条件付きで許可 といった違いが各地の制度によって異なる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シビル・ユニオン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Civil union 」があります。 スポンサード リンク
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