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ジアゼン : ウィキペディア日本語版
ジアゼン

ジアゼン(Diazene)またはジイミン(diimine)、ジイミド(diimide)は、分子式 N2H2、示性式 (NH)2の化合物である。''E'' と''Z'' の2つの幾何異性体を持つ。(NR)2の化学式を持つアゾ化合物の関連化合物である。アゾベンゼンは、ジアゼンの1つである。
== 合成と反応 ==
ジアゼンを生成する伝統的な方法は、過酸化水素または空気によるヒドラジンの酸化である。または、アゾジカルボン酸の脱炭酸によっても生成される。
:(HOCO)N=N(COOH) → HN=NH + 2 CO2
さらに、適当な塩基を用いてスルホノヒドラジドから脱離することでも効率的に生成できる。例えば、2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホノヒドラジドを炭酸水素ナトリウムで処理することで、ジアゼンを脱離することができる。
その不安定性のため、ジアゼンは''in''-''situ'' で、生成、利用される。シス体とトランス体の混合物が生成される。どちらの異性体も不安定で、ゆっくり相互変換する。トランス体の方がより安定であるが、シス体は不飽和基質と結合するため、この2者間の平衡は、ルシャトリエの原理に従って、シス体の方に移動する。ジアゼンは、容易に分解する。低い温度でさえ、より安定なトランス体が、例えばヒドラジンや窒素ガスを生成するような、様々な不均化反応を起こす。
:2 HN=NH → H2N-NH2 + N≡N
この競合的な分解反応のため、ジアゼンによる還元は、多量の前駆体を必要とする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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