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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ジェームズ・ジョゼフ・ドレスノク(James Joseph Dresnok 1941年 - )は、北朝鮮に亡命した元・アメリカ合衆国陸軍の軍人。最終階級は一等兵。ジョー・ドレスノク(Joe Dresnok)とも表記される。 == 来歴 == バージニア州リッチモンド市出身。10歳の時に両親が離婚し、父親とともにペンシルバニア州へ移る。弟は母親に引き取られ、離婚後2人とは会っていない。父親は新しい女性を見つけたが、その女性がドレスノクを育てることを拒んだため、児童養護施設に送られた。17歳の時、高校を中退して陸軍に入隊した。その後結婚したが、西ドイツの米軍基地に配属されている間、アメリカに残っていた妻が浮気し、帰国後に離婚を告げられる。次いで韓国に配属され、軍事境界線での警備に就く。 1962年8月15日、仲間の兵士が食事をとっている隙に、境界線を越えて北朝鮮領内に逃亡した。その時の心境について、「自分の子供時代、結婚、軍隊生活すべてに嫌気がさしていた。俺はならず者だった。自分が行く場所は一つしかなかった」と後に話した。北朝鮮の生活は過酷だったため、1966年、他の逃亡アメリカ兵であるラリー・アブシャー一等兵、ジェリー・パリッシュ伍長、チャールズ・ジェンキンス軍曹と4人で、平壌のソ連大使館へ逃げ込み亡命を申請したが失敗に終わった。 4人はアブシャー、パリッシュ組とドレスノク、ジェンキンス組の2組に分けられて徹底的に監視され、互いに連絡を取りあうことさえ禁止された。ジェンキンスの証言によれば、ドレスノクは体制側に付いて、よく自分を殴ったという。彼は身長196センチ、体重約120キロという巨漢であり、その巨体を遺憾なく発揮し、仲間を殴ることを楽しんでいたという〔ジェンキンスは、1965年から1980年までの間に少なくとも30回はドレスノクに殴られたと証言している。〕。 ドレスノクは北朝鮮の反米プロパガンダ映画『名もなき英雄たち』に“ミスター・アーサー”という役名で出演した(ジェンキンスも出演した)。そのため、北朝鮮では“ミスター・アーサー”と呼ばれている。 1972年、イタリアから拉致されてきたルーマニア人ドイナ・ブンベア〔A Romanian woman kidnapped by North Koreans - DOINA BUMBEA 〕(ドイナも『名もなき英雄たち』に出演していたため、ルーマニア政府が動き出すきっかけになった。〔Romanian Foreign Office 〕〔Realitatea 〕)と結婚。ドイナが1997年にガンで他界した後、北朝鮮人とトーゴ人のハーフである女性と再婚した。ドイナとの間に2人の息子シオドア・リカルド・ドレスノクとジェームズ・ガブリエル・ドレスノク、再婚相手との間に1人の息子がいる。 アブシャーとパリッシュについて、北朝鮮政府は「国内で自然死した」と主張〔、ジェンキンスは2004年、2人の娘と共にジャカルタへ出国、妻で日本人拉致被害者の曽我ひとみと再会、日本へと渡った。よって2012年現在、ドレスノクが北朝鮮国内に残っている唯一の逃亡アメリカ兵である。 2007年、イギリスのドキュメンタリー映画「Crossing the Line」とアメリカ・CBSのニュース番組「60 Minutes」に出演し、北朝鮮に渡った経緯などについて初めて語った〔"An American in North Korea", ''60 Minutes'', CBS Television. Produced by Robert G. Anderson and Casey Morgan. Reported by Bob Simon. First broadcast on January 28, 2007.〕〔An American in North Korea, Pledging Allegiance to the Great Leader ; ''New York Times''; October 19, 2006〕。このどちらにも息子のジェームズ・ガブリエル・ドレスノクが出演したが、その顔立ちがドイナにそっくりで、名前もドイナの弟と同じガブリエルだったことから、ルーマニアの家族が拉致されていたのはドイナだと確信した〔北朝鮮データ集 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジェームズ・ドレスノク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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