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『ジオラマボーイパノラマガール』は、岡崎京子による日本の漫画作品。岡崎の著作のうち、長編漫画としては第2作にあたる。『平凡パンチ』(マガジンハウス)1988年3月10日号から雑誌廃刊の11月まで連載され、「“BOY MEETS GIRL”STORY “IN SHU-GO-JU-TAKU”」というサブタイトルがつけられ単行本化された。 岡崎によれば「たぶん少女漫画」〔である本作は、1980年代日本の都市空間を生きる少年少女の平坦な日常を通じて彼らの空虚な現実感を独特の軽さをもって描き出している。男性向けとはいえ一般誌に掲載され、描線が安定してくる時期の作品であるが、ストーリーやキャラクター設定には強い創作意識はみられない。ストーリーの破綻や露骨な「引用」、未完結な構成など岡崎京子の両義的な特徴がよくでている。 岡崎自身も「ほとんど夜中の落書き漫画」、「物語から逸脱した部分で話を進めようとして描いて」いると語っている〔岡崎京子「本人自身による全作品解説」『月刊カドカワ』1990年8月号 p.118〕。 はじめ「峠のわが家」というタイトルの予定だった〔が、その後に伊藤俊治の『ジオラマ論』と、ファンだった音楽グループのハルメンズ『ボ・ク・ラパノラマ』から一語ずつとられて現在のタイトルになった。どちらの言葉も「人工的で鳥瞰的な」イメージがあり、そこが気に入っていたのだという〔岡崎京子『ジオラマボーイパノラマガール』マガジンハウス、1989年 pp.310-311〕。 ==あらすじ== ある日、女子高生であるハルコ(津田沼春子)は高校をやめたばかりのケンイチ(神田川健一)と「具体的に」出会い、一目で恋に落ちる。それまで現実に意味などないとすら思っていたハルコだったが、運命の出会いを果たした相手と並んで歩く夜の街に奇妙な不安を覚えるとともにそれが気に入りはじめている自分に気づいた。「生きていてよかった」とすら思う。しかしケンイチはもう1人の「髪の長いキレイな人」に夢中で、2人が並んで歩く姿をみて目の前が真っ暗になる。しかも再会を果たしたときにはケンイチはもうハルコのことを忘れてしまっていた。 相手にとっての自分はどんな存在なのか考えているうちに、いつのまにか「世間でいうB」が始まり、セックスが終わった。「いっしょうけんめいな」ケンイチの顔をみて、下らないと思ったハルコだったが、そのまま朝までセックスを繰り返してしまう。すれ違ったりぶつかったりすることもあるが、ハルコは自分が好きなケンイチと「まるで恋人みたい」にいられたらそれでいいといまの暮らしを肯定し、大きな東京のパノラマが見えるマンションのベランダで物語は唐突に終わる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジオラマボーイ パノラマガール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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