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ジクロロテトラキス(ジメチルスルホキシド)ルテニウム(II)(Dichlorotetrakis(dimethyl sulfoxide)ruthenium (II))は、化学式が RuCl2(dmso)4 と表される配位化合物である。この錯体は、中心のルテニウム(II)に4分子の DMSO(ジメチルスルホキシド)と2個の塩化物イオンが配位した構造をしているが、dmso配位子にはSで配位した場合とOで配位した場合の2種の配位が可能であり、結合異性体が存在する〔総説: Alessio, E. "Synthesis and reactivity of Ru-, Os-, Rh-, and Ir-halide-sulfoxide compounds." ''Chem. Rev.'' 2004, ''104'', 4203-4242.〕。 == 構造 == RuCl2(dmso)4は2種の異性体が単離されており、どちらも八面体形の錯体である。ルテニウムは酸化数+2を取り、全体として18電子則を満足している。 単離された2つの異性体とは、''cis, fac'' -RuCl2(dmso-S)3(dmso-O) と、 ''trans, mer'' -RuCl2(dmso-S)4である。''trans,mer'' 配置は速度論的に有利であるが、''cis''異性体に比べ熱力学的には不安定である。 上記の呼称において、"''cis/trans''" は塩化物イオンの位置関係を示しており、"''fac/mer''" は S で配位した DMSO の位置関係を示す。"dmso-S/O" の表記は DMSO のどの原子が金属へ配位しているかを表しており、dmso-Sと書いた場合は硫黄原子で配位し、dmso-Oと書いたときは酸素原子で配位していることを表す。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジクロロテトラキス(ジメチルスルホキシド)ルテニウム(II)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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