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ジフェニルリン酸アジド(ジフェニルリンさんアジド、diphenylphosphoryl azide, 略称 DPPA)は有機合成化学において、アジドの導入に用いられる試薬で、(PhO)2P(=O)-N3の構造を持つ。1972年、塩入孝之らが開発した。ペプチド合成、クルチウス転位、アルコールから有機アジ化物への変換など幅広く応用される。 ==性質== 沸点 157 ℃(0.17 mmHg)、分子量 275.22、密度 1.277 g/mL の無色液体で、CAS登録番号は 。トルエン、THF、DMFなど各種有機溶媒に可溶。200 ℃ 前後に加熱すると分解し、有毒なリン化合物を生成する。湿気を避け、不活性ガス雰囲気下に冷蔵保存する。 アジド化合物は一般に爆発性のあるものが多いが、DPPAはアジドがリン原子の作用によって安定化されており、安全に取り扱うことができる。カルボン酸と混合するだけで有用な反応中間体である酸アジドを生成するため、合成的な利用価値が高い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジフェニルリン酸アジド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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