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ジム・スナイパー (''GM SNIPER'') は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ(MS)」の一つ。 作中の登場勢力の一つである地球連邦軍の量産型MS「 ジム」の遠距離狙撃型。「ジム・スナイパー」の名を持つMSとしてはテレビアニメ『機動戦士ガンダム』のプラモデル販促企画である『モビルスーツバリエーション(MSV)』で設定された「ジム・スナイパーカスタム」が初であり、以降の作品でもジム・スナイパーの名を持つ機体が登場する。これらは同じ「ジム系」でもベース機体がそれぞれ異なるが、頭部にバイザー型の望遠カメラと、長距離用の銃器を持つ点では共通している。また、射撃以外でも通常のジムを上回る性能を持つという設定が付記されることが多い。 当記事では、「ジム・スナイパー」の名称を持つ機体以外の系列機についての解説も記述する。 == ジム・スナイパーカスタム == 『MSV』およびテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場。初期の資料ではジム重装型スナイパーカスタムと呼称されていた〔書籍「模型情報」Vol49裏表紙より。〕。メカニックデザインは大河原邦男。『MSV』では型番が通常のジムと同じ「RGM-79」であるとされており、末尾に略号を付加した「RGM-79SC」は『ENTERTEINMENT BIBLE1MS大図鑑 機動戦士ガンダム一年戦争編』(バンダイ・1991)以降の紙媒体で記されるようになったものである。 狙撃任務に多用されたため「スナイパーカスタム」と称されているが、実際は熟練パイロット向けに少数生産された総合強化型であり、その性能はRX-78に匹敵するとされている。艦隊護衛任務に就いた機体は「インターセプター」などと呼称された。大推力スラスターを内蔵したランドセル、腰部の増加冷却ユニット、脚部のサブスラスタ―によって高い機動性を発揮する。武装などの付属装備は個体差があり、多種多様な仕様が存在する。 主兵装は、発射回数と引き換えに射程と出力を高めた専用ビーム・ライフル〔小田雅弘『1/144ジム・スナイパーカスタム』付属解説書(バンダイ)による。〕。これは後年のメディアでより詳細な設定が追加され、精密射撃専用としてボウワ社で開発された「R-4型ビームライフル」(型式番号BR-M79-L3であり、ビームスプレーガンとフレーム構造が共通)であるとされた。艦隊および狙撃部隊の護衛を兼務する「インターセプトカスタム」と「ガードカスタム」も、このスナイパーカスタムをベースに開発・改修されている。コスト面から生産数は50数機だが、その多くがア・バオア・クー戦に参戦する。一年戦争終戦後、これら3系統の機体仕様にそれぞれ個別の形式番号と機種名が与えられた〔『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』25頁。〕。 エースパイロット向けのカスタム機として、パイロットの要望や適性に応じた個別チューンが施されている。最も重武装だったフランシス・バックマイヤー中尉機はR-4ビーム・ライフルのほか、頭部に格闘戦用の開閉式バイザーを増設し、前腕部にボックスタイプビーム・サーベルユニットと折りたたみ式ハンドビーム・ガン、脚部側面に2連装ビーム・ガン、後腰部にはハイパー・バズーカを装備しており、約半数がこの仕様に倣った。大河原のデザインイラストやプラモデルはこの姿である。また、ア・バオア・クー戦に参加したシモダ小隊機は、両肩に手持ち式のものを改造したミサイルランチャーを装着、バーニア強化を受けた機体となっている。また、陸軍所属のコルテス中尉は本機で数多くの汚れ仕事を請け負い、狙撃のみならず格闘戦を展開してネメシス隊を苦戦させる。テネス・A・ユング少佐はこのSC型とGS型を愛機とし、MS149機、艦船3隻を撃沈する。このスコアは、かのアムロ・レイ少尉(当時)を凌ぎ、一年戦争当時の地球連邦軍パイロットのトップスコアとして記録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジム・スナイパー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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