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ジャイナ教[じゃいなきょう]
ジャイナ教(ジャイナきょう、、)とは、マハーヴィーラ(ヴァルダマーナ、前6世紀-前5世紀)を祖師と仰ぎ、特にアヒンサー(不害)の誓戒を厳守するなどその徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教。「ジナ教」とも呼ばれる。仏教と異なりインド以外の地にはほとんど伝わらなかったが、その国内に深く根を下ろして、およそ2500年の長い期間にわたりインド文化の諸方面に影響を与え続け、今日もなおわずかだが無視できない信徒数を保っている。日本国内には、兵庫県神戸市中央区に寺院がある。 == 起源 == 「マハーヴィーラ」(Mahāvīra)は、本名「ヴァルダマーナ」(Vardhamāna、栄える者)。仏典ではニガンタ・ナータプッタ(nigaṇṭha nātaputta, निगण्ढ नातपुत्त)の名で釈迦在世時代の代表的な自由思想家たち(六師外道)の一人である。彼は「ナータ族の出身者」で、古くからの宗教上の一派ニガンタ(束縛を離れた者)派で修行したのでそう呼ばれた。彼はニガンタ派の教義から「ジャイナ教」を確立し、以来「マハーヴィーラ」(偉大な勇者)の尊称で広く知られた。 マハーヴィーラはマガダ(現ビハール州)のバイシャーリー市近郊のクンダ村に、クシャトリア(王族)出身として生まれた。父親の名はシッダールタ、母親はトゥリシャラー。30歳で出家してニガンタ派の行者となり、12年の苦行ののち真理を悟り「ジナ」(Jina、勝利者)となった。ジャイナ教とは「ジナの教え」の意味。マハーヴィーラで12代目のジナとされた〔24代目とする説もある。マハーヴィーラの1代前のジナは、マハーヴィーラが生きた時代の二百~三百年前に実在したことが裏づけられるとする学説もある。〕。以後30年間遊行しながら教えを説き広め、信者を獲得し、72歳でパータリプトラ(現パトナ)市近郊で生涯を閉じた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャイナ教」の詳細全文を読む
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