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ジャチント・シェルシ : ミニ英和和英辞書
ジャチント・シェルシ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ジャチント・シェルシ : ウィキペディア日本語版
ジャチント・シェルシ

ジャチント・シェルシGiacinto Scelsi, 1905年1月8日 - 1988年8月9日)は、イタリアラ・スペツィア生まれの現代音楽作曲家である。1940年代以降、他の作曲家との「共同作曲」という作業形態をとり、シェルシ名義で作品を発表していたことが、死後明らかになった。
== 作風 ==

=== 前期 ===
デビュー当初は必ずしも一つの音の倍音成分を聞き込むような語法で作曲したとは言えないが、「ピアノソナタ第2番」、「第二組曲」などのピアノ作品には同音連打の固執やペダル効果など、明らかに音色重視の作曲法であったことが伺える。彼は、音響モデル自体がそのまま作品になるのを理想とした。しかし、テクスチュアの生成を即興か既存の舞曲を参照していたりする点に、幾ばくかの折衷性は否めない。「ヒスパニア三部作」や「ピアノソナタ第4番」の同音連打では、意外にも中期のオーケストラ音楽の管楽器の書法との関連性が見出せる。
シェルシのほとんどの音楽の版権は後年サラベール社が買い取ることになったものの、1940年代にデ・サンティスに預けた初期作品の楽譜の所在が確認された際、その中の作品のいくつかは公式財団HPにも登録されていなかった。
40年代はヴァルター・クラインに師事してイタリア初の十二音技法の作品を残したが、あまりに自己の語法とかけ離れた音列の操作のため精神的な病を得て療養生活を送った。その後「一つの音を聞き込む」作曲法へ鉱脈を見出してからは、アルド・クレメンティをはじめ多数のアシスタントを迎えて創作活動へ復帰した。全曲に渡って一つの音の倍音成分の変化や、近接する周波数によって発するうなりを聞き込む作品が圧倒的に多くなるのは、1950年代を迎えてからのことである。結構なハイペースでピアノ作品を書いた彼は、その後ピアノ独奏作品とは二曲の例外を除いて袂を分かつ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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