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ジャボタベックKL3電車 : ミニ英和和英辞書
ジャボタベックKL3電車[じゃぼたべっくけいえる3でんしゃ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

電車 : [でんしゃ]
 【名詞】 1. electric train 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

ジャボタベックKL3電車 : ウィキペディア日本語版
ジャボタベックKL3電車[じゃぼたべっくけいえる3でんしゃ]

ジャボタベックKL3電車は、インドネシアの首都であるジャカルタの都市圏の電化鉄道KRLジャボタベック)に向けて諸外国から輸出または現地でノックダウン生産された一般型電車の総称である。本項では、このうちもっとも初期のものであるKL3-76系電車を主に取り上げて説明する。
== KL3-76系電車 ==

KL3-76系電車は、インドネシアに向けて、1976年に日本から初めて輸出された通勤用電車である。ジャカルタ周辺の鉄道は、すでにオランダ領東インド時代に一部が電化され電車や電気機関車が運用されていたが、インドネシア独立後は設備、車両ともに疲弊して、1960年代には大都市の公共交通機関としてはじゅうぶんに機能しない状態になっていた。そこで新造車両を導入することになった。
Tc-M1-M2-Tcから構成される4両編成で、日本車輌製造で3編成、川崎重工業で2編成の合計20両が製造された。前面は国鉄103系電車に類似したデザインで、屋根のコンターは現地の車両限界にあわせ、1種類の半径の曲線からなっている。屋上にはガーランド型ベンチレターが並び、またパンタグラフ折りたたみ時に車両限界に抵触しないよう、パンタグラフ取り付け部は低屋根構造になっている。一方、パンタグラフは国鉄PS-16型に準じたものであるが、架線高さが高い箇所が存在するので、上昇限度は高めにとってある。乗客用の側扉は、ステップつきの両開きの自動ドアが各車2箇所に設けられている。
1ユニットを開放しても自走可能なように、1制御器4個モーター制御方式が採られた。一方、低圧電源である電動発電機はM2車にのみ取り付けられていた。座席配置はセミクロスシートで、向かい合わせ部分の座席は横2人-3人掛けとなっていた。
当初の塗装は前面が黄色、側面が朱色というものであった。また、形式称号制御付随車VCW800、中間電動車MCW500であったが、1986年ごろ改番された。
1978年以降に増備された車両は、側扉が3扉化され、また熱帯多雨の現地事情にあわせ、側窓上に換気用のルーバー(これは1960年代まで存在したジャカルタ市電の車両にも見られた特徴である)が設置されるなどの変化が見られる。また新製された最後の抵抗制御車である1987年製のグループはステンレス鋼製車体となり、前面デザインにも変化があった。だが、それら数代にわたる抵抗制御車は、動力性能などいわゆる下回り部分については大きな変更はなく、ほぼ当初の仕様が踏襲された。
2013年7月24日の「Ekonomi」の廃止とともに、同日までに全車両が引退した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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