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ジャワ語(ジャワご、Basa Jawa、、) は、オーストロネシア語族のに属している。を継承し、この語族の中で最長の文化的伝統と最多の使用者を持つ〔亀井孝・千野栄一・河野六郎『言語学大辞典』三省堂、二巻、1995年、209頁。〕。 ジャワ語は、インドネシア・ジャワ島の中央部から東で話されている言語であり、その本拠地はジャワ島東部および中部である。これに対し西部の西ジャワ州では主としてスンダ語が用いられているが、バンテン州 (Banten) の北方海岸地帯では再びジャワ語が用いられている。また19世紀以降行われた移民政策によって、ジャワ島以外にも、スマトラ島ランプン州 (Lampung)、マレーシア、ニューカレドニア、南米のスリナム共和国などにジャワ語圏がある〔亀井孝・千野栄一・河野六郎『言語学大辞典』三省堂、二巻、1995年、209頁。〕。 インドネシア共和国全人口約2.49億人〔>〕のうち、約1.37億人〔>〕がジャワ島に住んでおり、そのうち約7.5千万人〔>〕もの人々が日常生活でジャワ語を使用している。ジャワ語話者が公的な場面で意思疎通を行う場合、または異なる種族言語を話す者同士が意思疎通を行う場合、多くの場合で公用語であるインドネシア語が用いられている〔石井和子『ジャワ語の基礎』東京大学書林、1984年、1頁。〕。 == 概要 == ジャワ語は、オーストロネシア語族のマレー・ポリネシア語派の(西マレー・ポリネシア語群)のスンダ語群に属する。言語学的に見て、マレー語、スンダ語、マドゥラ語、バリ語と深い関係がある。また、スマトラ島やボルネオ島の諸語、マダガスカル語といくらかの関係がある。 ジャワ語は中央ジャワから東ジャワにかけて話されている。また、西ジャワの北海岸でも同じように用いられている。マドゥラ島、バリ島、ロンボク島、および西ジャワのスンダ語地域において、文語として用いられる。パレンバン、南スマトラでの宮廷では、18世紀の終わりにオランダによって侵略されるまで宮廷語であった。 ジャワ語は現在、どこの国の公用語でもないが、ジャワ語を母語として用いる人の数は、オーストロネシア語族の中で、断然一位である。およそ八千万人がこの言葉を話すかまたは理解する。少なくともインドネシアの総人口の 45% は、ジャワ語の家系であるか、ジャワ語が支配的な言語である地域に住んでいる。1945年以降、インドネシア大統領の五人に四人までがジャワ語の家系である。従って、インドネシアの国語でありマレー語の新しい方言であるインドネシア語の発展に、ジャワ語が大きな影響を与えていることは、驚くべきことではない。 ジャワ語は、世界でも伝統のある言語のひとつと見ることができる。12世紀以上にわたって、多くの文学作品が書かれている。学者は、ジャワ語の発達を四つの段階に分けている。 *古ジャワ語 - 9世紀以降 *中期ジャワ語 - 13世紀以降 *新ジャワ語 - 16世紀以降 *現代ジャワ語 - 20世紀以降(この段階はあまり一般的でない) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャワ語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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