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ジャン・ユスターシュ(Jean Eustache、1938年11月30日 - 1981年11月4日)はフランスの映画監督、脚本家、編集技師。ポスト・ヌーヴェルバーグ〔中条省平は『フランス映画史の誘惑』(集英社新書 2003年pp.213-219でモーリス・ピアラ、ジャック・ドワイヨンら「ポスト・ヌーヴェルバーグ」の前の「70年代に殉じた作家」として紹介している)。〕の旗手として彗星のように登場し、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、エリック・ロメールらに絶賛された。その作風と主題により特異なシネアストとして認識されているが、いまだに研究の余地の多い作家と目されている。 == 来歴・人物 == *1938年、仏ジロンド県ペサック生まれ。思春期をオード県ナルボンヌで過ごす。フィリップ・ガレルによると、父親は電車員らしい。 *1958年、パリに上京し、シネマテークに通い始める。当時はフランス国鉄職員。そのころのちのプロデューサー、当時14歳の高校生ピエール・コトレルと出会う。アルジェリア戦争への徴兵を拒否、毒物を飲む。 *1960年代初め、ヌーヴェルヴァーグの監督たちのもとに足しげく通い、批評を書き始める。とはいえ、『カイエ・デュ・シネマ』誌には一度も書くことはなかった。 *1962年、ポール・ヴェキアリ監督の短篇『''Les roses de la vie''』の助監督につき、出演もする。 *1963年、密かに撮っていた中編『わるい仲間』を『カイエ』誌の仲間に見せ、ゴダールらに絶賛される。次作『サンタクロースの眼は青い』のためにゴダールは、『男性・女性』の未使用フィルムを提供し、彼とアンナ・カリーナの製作会社「アヌーシュカ・フィルム」で製作することになる。撮影監督は前作同様フィリップ・テオディエールであるが、ネストール・アルメンドロスが撮影スタッフにつく。主演はジャン=ピエール・レオ。1966年、この2作の中編をまとめて公開することになる。 *1968年、中編ドキュメンタリー『ペサックの薔薇の乙女』を製作会社「レ・フィルム・リュック・ムレ」社(ムレ監督の会社)で製作。その後1971年、ムレの『ブリジット・ブリジット』の編集を担当することになるのだが、当時のユスターシュは、テレビドキュメンタリーシリーズ『われらの時代のシネアストたち ''Cinéastes de notre temps''』の一編でジャック・リヴェットが演出した『ジャン・ルノワール第1部 ''Jean Renoir, le Patron I''』(1966年)や、マルク'O監督の『アイドルたち』(ビュル・オジェ主演、1968年)の編集技師として活躍し、ゴダール『ウィークエンド』(1967年)にも出演している。 *1973年、長編劇映画第一作『ママと娼婦』で第26回カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞するも、その反時代的な作風からか会場の観客からはブーイングが起こった。同作は、ベルナデット・ラフォンとレオが主演、撮影監督ピエール・ロム、そしてロメールとバルベ・シュレデールの製作会社「レ・フィルム・デュ・ローザンジュ」が中心になって製作。『カイエ』誌の仲間であるジャン・ドゥーシェ、アンドレ・テシネ、そしてユスターシュ自身も出演している。この自伝的映画において、ラフォンの演じたマリーの実在するモデル、カトリーヌ・ガルニエは本作の衣裳デザインを担当していたが、ラッシュフィルムを観て絶望のあまり自殺する。 *1981年11月4日、43歳の誕生日の数週間前にパリの自室でピストル自殺した。 *生前、IDHECの教授を務めていた。また、当時は日本ではホール上映のみでごく一部の作品が熱狂的に受け入れられていたのだが、死後20年経過してから、DVD化や劇場公開の気運がたかまり、よく知られる映画作家となった。10歳下の親友フィリップ・ガレルは『愛の誕生』(1993年)をはじめ、たびたびユスターシュの記憶を映画に反映させている。 *1992年9月15日、ある新人監督による長編劇映画『''Les Arpenteurs de Montmartre''』が公開される。監督はユスターシュの息子のボリス(1960年 - )、『ナンバー・ゼロ』にも『アリックスの写真』にも出演していた。ちなみに『ナンバー・ゼロ』に主演した盲目の老婆オデット・ロベールはユスターシュの祖母。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャン・ユスターシュ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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