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ジャン・レー〔脚注:東京創元社、月刊ペン社が「レー」の表記を採っている。〕、もしくはレイ〔脚注:岩波書店、国書刊行会などが「レイ」の表記を採っている。〕(Jean Ray、1887年7月8日 - 1964年9月17日)〔秋山和夫「ジャン・レイについて」(『幽霊の書』巻末)〕はベルギーの小説家である。本名はジャン・レーモン・ド・クルメール(Jean Raymon de Kremer)。別名にジョン・フランダース(John Flanders)などがある。主として戦間期に幻想小説、SF小説、探偵小説を書いた。フランドル人であるが執筆は基本的にフランス語で行なった〔〔榊原晃三「訳者あとがき」(『ウイスキー奇譚集』巻末)〕(英語やフラマン語での作品も少しある〔)。代表的な作品としては、幻想小説の『マルペルチュイ』(Malpertuis)、科学探偵ものの「ハリー・ディクソン」シリーズ(Harry Dickson)、チョーサーに題材を求めた短編集『新カンタベリー物語』()などが挙げられる〔。フランダーズ名義ではアメリカの「ウィアード・テイルズ」誌へ寄稿したこともある〔ジャック・サドゥール『現代SFの歴史』早川書房、1984年、IABN 4-15203274-X〕。 彼の死後、優れた幻想小説に対して授与される「ジャン・レイ賞」が創設されている〔。 ==経歴== 1887年にベルギーのヘントで生まれた。父親は船員で、ジャン・レーも15歳で船員となった。大学で勉強するため2年間ほどヘントに戻った〔秋山和夫「訳者あとがき」(白水社『ゴルフ奇譚集』巻末)〕が、それ以外の時期は海で過ごし、複数の船に乗り組んだ。その中には密輸船も含まれる(フルマール号という船で、東南アジアを中心に猛獣などを密輸した)。第一次大戦後は、北アメリカ沿岸部・カリブ海を運航する船に乗り組んだがこれも密輸船だったという(禁酒法下のアメリカ合衆国に酒の密輸をした)。〔〔 陸に上がり、サーカスの猛獣使いなど職を転々とした後、ジャーナリストとなる〔。1925年に、異次元を扱ったラヴクラフト風〔の短編幻想SF『パウケンシュラーガー博士の奇怪な研究』〔脚注:白水社『ウイスキー奇譚集』に収録。〕("")を発表。これが認められ小説家としての活動を本格的に開始した〔〔。 1964年、「ジン中毒で」〔死亡した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャン・レー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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