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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ジャン=クロード・ロマン(、1954年2月11日-)はフランスの犯罪者。無職であるにもかかわらず、実に18年間もの間自分のことを世界保健機関(WHO)に勤務するエリート医師だと偽り続け、周囲の人々から大金を騙し取った上、その金をほとんど使い果たし、最終的には自分の家族全員を殺害するという凶行に及んだ。 == 嘘で固めた人生 == ジャン=クロード・ロマンはジュラ県ロン=ル=ソーニエの裕福な家庭に生まれ、リヨン大学医学部に進学した。当時、同じ医学部にいたフロランスという女性と交際していたが、ある日彼女から別れを告げられてしまう。その時のショックがもとで大学の進級試験に失敗し、落第してしまった。その後、離れて暮らす母親から「進級試験には受かったのか」という電話が入ったが、ロマンはこの時つい「試験にはちゃんと受かった」と嘘をついてしまう。 その後、ロマンは順調に進級しているふりをして友人たちと同じ講義に出席し続けた。本来卒業となるべき年に達したとき、就職先を友人に尋ねられたロマンは医学会の最高峰であるWHOに決まったと大嘘をつく。この嘘を利用してかつての恋人フロランスと再び交際を始め、やがて結婚。二人の間には娘キャロリーヌと息子アントワーヌが誕生した。 ロマンはその後長年に渡り、あの手この手でWHO医師の身分を詐称し続ける。フランスのアン県プレヴザンにある自宅から毎日国境を越えてスイスのジュネーヴにあるWHO本部に通っていた。本部には図書館、銀行、旅行代理店が併設されており、図書館で読書をして医学知識を身につけたり、銀行で給料とされる金を引き出したり、旅行代理店で家族旅行へ行く際のチケットを購入していた。こうしたさまざまな偽装工作により、家族や親戚・友人たちからの信用を得ており、また、何かと理由をつけて妻にはWHOに電話することを固く禁じていた。 ロマンは嘘をつき始めてからずっと、いかなる職にも就いておらず、暇な時間には喫茶店で雑誌や新聞を読んだり、森林を散歩して過ごしていた。生活に必要な金は主に詐欺行為によって得ていた。両親や親戚から「スイスの銀行で運用すれば利益になる」といって大金を預かり、そこから毎月の「給与」を引き出していた。児童心理カウンセラーの女性と不倫関係となり、彼女に投資の話を持ちかけて金を騙し取ったこともある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャン=クロード・ロマン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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