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ジュリエット型潜水艦(ジュリエットがたせんすいかん ''Juliett'' class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍の通常動力型潜水艦である。ソ連初の本格的な巡航ミサイル潜水艦として開発された。 ジュリエット型の名称はNATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は651型潜水艦(')である。)である。 == 概要 == 1950年代、ソ連海軍の戦力はアメリカ海軍に比べ劣勢であり、特にアメリカが誇る空母打撃部隊(機動部隊)や水上戦闘艦隊はソ連にとって重大な脅威であった。これに対抗すべく、ソ連海軍は対艦ミサイル飽和攻撃による米艦隊殲滅作戦を企てた。そのため、大量の巡航ミサイルの運用・発射が可能な巡洋艦・駆逐艦・潜水艦などが必要となった。 このため、ソ連海軍は巡航ミサイル潜水艦を構想し、まず実験台として、ズールー型潜水艦の一部にR-11ミサイルを搭載し、その可能性を検証した。次いで、本格的な巡航ミサイル潜水艦として開発されたのが、651型潜水艦であった。651型は、核弾頭を装備した艦対艦巡航ミサイル4発を搭載し、対米艦隊ミサイル飽和攻撃部隊の一角を担った。搭載兵装として、当初は慣性誘導型対艦ミサイルのP-5、P-6を搭載していたが、後に衛星誘導型のP-500に変更されている。 本型は技術的特徴としては、船体構造に磁場の発生を低下させるためにオーステナイト(γ鋼)製の船体構造材を採用し、静粛性向上のため50mmの硬質ゴム製吸音タイルを船体に貼り付けた。居住性も在来艦より改善され、寝台は乗組員1人につき1台の割合で配置され、空気浄化装置、空調設備も完備していた。 1960年から建造が開始され、当初は36隻の建造が予定されたが、より高性能な巡航ミサイル原子力潜水艦であるエコー型の完成により、16隻で建造は中止された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジュリエット型潜水艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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