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ジョチュウギク ( リダイレクト:シロバナムシヨケギク ) : ウィキペディア日本語版
シロバナムシヨケギク

シロバナムシヨケギク(白花虫除菊、学名:''Tanacetum cinerariifolium'')は、キク科の多年草。除虫菊という名前でも知られる。
胚珠の部分にピレスロイド(ピレトリン)を含むため、殺虫剤の原料に使用されている。地中海沿岸原産であり、セルビアで発見された。かつて国内の主産地だった広島県因島市(現尾道市)の市花。開花時期には島の斜面が美しい白い花で埋まった。
大日本除虫菊(金鳥)の創始者上山英一郎がこの除虫菊を使って、渦巻型の蚊取線香を発明した。
花の見頃は、5月頃。
== 日本への来歴 ==
日本への渡来は1886年(明治19年)であり、はじめは、田中芳男送付の種子を東京衛生試験所薬草園で栽培採種し、これを播種し、1888年(明治21年)5月に初めて製粉、効果をハエやノミに試み、良結果を得た。よって同一種子を農商課植物園で試作し、一部を和歌山県内の集産場で栽培した。
農務局のものは熊本県にも送付され、特に和歌山県で営利的成功をおさめた。一方、1888年に大阪の清水多三郎が除虫菊粉の取引をしていた関係上、神戸のモルフ商会から種子を取り寄せ、播種したが、わずかに観賞用にとどまった。また一方、当時和歌山県でみかん農園を運営していた上山英一郎が、種子交換によりアメリカから得た種子を播種、最初は観賞用として栽培していたが、後にこの菊に殺虫成分が含まれるのを知り、殺虫剤として接種・栽培に取り組み、他県にも種子を分けて製粉を試みると共に、上山が製造した蚊取り線香が大いに売れたことで、後に金鳥を設立することとなると共に、除虫菊界の恩人とも呼ばれることになる。日本で栽培された当時は、輸入品に圧倒されていたが、国内での栽培量も安定し始め、1898年(明治31年)には対米輸出を開始、第一次世界大戦以降には、除虫菊の世界的な生産地となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シロバナムシヨケギク」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pyrethrum 」があります。




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