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ジョージ 秋山(ジョージ あきやま、1943年4月27日 - )は、日本の漫画家。本名は「秋山 勇二(あきやま ゆうじ)」。 == 経歴 == 1943年、東京都の日暮里で出生。姉、兄、弟、妹それぞれ1人ずつの5人きょうだいの次男。父は在日朝鮮人の造花職人。第二次世界大戦中は栃木県田沼町に疎開した。10歳のときに栃木県足利市へ転居。子供の頃から漫画を描き出し、中学2年生で漫画本を自作した〔立花隆「漫画家・ジョージ秋山の失踪」『文藝春秋』1971年7月号。文藝春秋編『立花隆のすべて』文藝春秋、1998年、pp.436-447に再録〕。 高校進学を勧められたが、親兄弟のことを考えて中学卒業後に上京して、神田の貸本漫画の取次店、芳明堂に就職。芳明堂に勤務しながら、取次として担当した若木書房に原稿を持ち込んだり、漫画家の前谷惟光邸へ日参して、漫画家を目指した。前谷惟光の名義で出版されたのが初単行本となる〔。 芳明堂を退職後はアルバイトを転々としながら、講談社へ持ち込みを続け、やがて編集者からの紹介で1年半ほど森田拳次に師事した〔〔名和広「森田拳次先生インタビュー」『赤塚不二夫大先生を読む 「本気ふざけ」的解釈』社会評論社、2011年、p.321〕。アシスタントをしつつ貸本漫画に作品を発表し、1966年に『別冊少年マガジン』(講談社)に掲載された『ガイコツくん』で商業誌デビュー。これが成功して翌年にも連載を依頼された『パットマンX』がヒットして、1968年の講談社児童まんが賞を受賞した〔。ギャグ漫画で成功したことから、『ざんこくベビー』『コンピューたん』『ほらふきドンドン』などペーソスあふれるギャグを得意としたギャグ漫画家であった〔〔竹内オサム『戦後マンガ50年史』筑摩書房、1995年、pp.129-134〕。 1970年になって、3月から週刊少年サンデー(小学館)に『銭ゲバ』を、8月から週刊少年マガジン(講談社)に『アシュラ』をそれぞれ発表し、それまでの作風から想像もつかない露悪的ともいえる描写で人間の善悪やモラルを問い、世間の注目を浴びた。『アシュラ』第1話には飢餓から人肉を食べ、我が子までをも食べようとする女の描写がある。これを掲載した1970年8月2日号の『週刊少年マガジン』は一部地域で有害図書指定され、作者秋山にも取材が殺到し、一躍時の人になる〔〔聞き手大泉実成「INTERVIEW 『アシュラ』とはいったい何だったのか ジョージ秋山」『昭和の漫画名作セレクション 少年マガジン クライマックスをもう一度』講談社、2002年、pp.124-133〕。 騒動の渦中の1971年11号の『週刊少年サンデー』にて『告白』を連載開始した。人を殺した過去があるという告白を掲載した翌週には先週の告白は嘘であると書くという行為を繰り返して虚実ない交ぜの過去をつづった後に、数多く持っていた連載を全て終了させ、一時引退を宣言。6月より日本一周の放浪の旅に出る〔〔竹内オサム『戦後マンガ50年史』筑摩書房、1995年、pp.134-135〕〔新田五郎「作者が自作中では神! マンガ家自身が主人公のマンガ」『トンデモマンガの世界2』と学会、楽工社、2010年、pp.53-56〕。 3ヶ月後、1971年34号の『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて『ばらの坂道』で復帰。以後は青年誌にも活動の場を広げ、1973年からは『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に現在まで続く『浮浪雲』の連載を開始。同作品は幅広い支持を得る大ヒット作となり、1977年度の花園大学の入試問題にも使われた。 1980年から1984年まで『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて成人向け漫画『ピンクのカーテン』を連載し、同作品は1982年から日活ロマンポルノで成人映画化された。映画版は好評により、1983年までに3本が製作される人気シリーズとなり、主演した美保純を日活ロマンポルノの看板スターに押し上げた〔寺脇研『ロマンポルノの時代』光文社新書、2012年、pp.183-184〕〔松島利行『日活ロマンポルノ全史 名作・名優・名監督たち』講談社、2000年、p.273〕。 。 聖書の漫画化を手がけたことで、その存在をさらに印象付けた。この漫画版『聖書』は幻冬舎より発行されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジョージ秋山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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