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ジンギスカン(成吉思汗)は、マトン(成羊肉)やラム(仔羊肉)などの羊肉を用いた日本の焼肉料理。 一般的には北海道を代表する郷土料理とされる〔〔他、岩手県遠野市〔、長野県長野市など一部地域でも盛んに食べられる。 中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を熱して羊肉の薄切りと野菜を焼き、羊肉から出る肉汁を用いて野菜を調理しながら食す〔。使用する肉には、調味液漬け込み肉の「味付け肉」、冷蔵(チルド)肉の「生肉」、冷凍肉の「ロール肉」がある。 == 歴史 == 起源については、俗説で「かつてモンゴル帝国を率いたジンギスカン(チンギス・カン)が遠征の陣中で兵士のために作らせた」と説明される場合もある〔.〕が、実際にはモンゴルの料理とはかけ離れている〔。また羊肉を用いる中国料理としては清真料理の(カオヤンロウ、)という羊肉料理があるが、これも日本で食べられているジンギスカンとは程遠い〔。ただしジンギスカン料理の起源自体は中国大陸にあると言われ、日本軍の旧満州(現中国東北部)への進出などを機に、前述のから着想を得たものが日本人向けにアレンジされ、現在のような形式となったものとみられる〔。 「成吉斯汗鍋」(じんぎすかんなべ)という言葉が初めて掲載された1926年(大正15年)の『素人に出来る支那料理』〔山田政平、『素人に出来る支那料理』p141、1926年、東京、婦人之友社 (昭和30年創業の店 ジンギスカンのあんべ)〕等がそれぞれ、上記の東京や北海道のものとは発祥を異にする、独自のものとしてのジンギスカン鍋の起源を主張している。 長野県長野市信州新町での普及は、綿羊の飼育が1930年(昭和5年)に始まった〔あとの1937年(昭和11年)に開催された「料理講習会」から始まる。羊の臭みを減らして食べやすくするために、地元名産の信州リンゴを使用した特別なタレに羊肉を漬け込む〔信州新町観光協会 〕。 北海道では、明治時代から肉用を含めた綿羊の飼育が行われており、1924年(大正14年)の時点で全国の42.7%が飼育される最大の飼育地となっていた〔農林省畜産局、『本邦内地ニ於ケル緬羊の飼育』pp23-26、1926年、東京、農林省。〕。ただし、ジンギスカン鍋が一般にまで普及したのは、第二次世界大戦後のことと言われている〔〔。北海道での営業としての最初の店は、1946年に札幌にできた精養軒である〔日吉良一、「農村食事閑談 成吉思汗料理事始」『北海道農家の友』昭和36年12月号、1961年、札幌、北海道農業改良普及協会〕。 2004年10月22日には北海道遺産の一つに、2007年12月18日には農林水産省の主催で選定された農山漁村の郷土料理百選で北海道の郷土料理の一つに選出されている。 2005年頃から2006年頃にはBSE問題による牛肉離れの影響に加え、牛肉と比べ脂肪分が少ないイメージからジンギスカンはブームとなった〔〔。しかし、ブームが下火となった2010年頃にはオーストラリアやニュージーランドからの羊肉の輸入も大きく減少し、牛肉や豚肉の価格が下がった〔。羊肉は相対的に割高になり、特に国産の羊肉を使ったものは高価となったことから、北海道でもジンギスカン離れが指摘されるようになった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジンギスカン (料理)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Jingisukan 」があります。 スポンサード リンク
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