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スイス国鉄Re410形電気機関車(スイスこくてつRe410がたでんきかんしゃ)は、スイスのスイス国鉄(Schweizerische Bundesbahnen(SBB))の本線系統で使用されていた電気機関車である。なお、本機は1989年のスイス国鉄の称号改正によりRe410形となったものであるが、現車は廃車となるまで当初形式のRe4/4I形のままであった。 == 概要 == 1930-40年代のスイス国鉄ではブフリ式のAe3/6I形やAe4/7形が主力機として列車を牽引していたが、並行して軽量構造の機体による高速列車が導入されており、本線の高速列車用や団体、臨時列車用としてRBe2/4形〔通称「赤い矢(Roter Pfeil)」、最高速度125km/h、1両編成〕やRAe4/8形〔通称「チャーチルの矢(Churchill-Pfeil)」、最高速度150km/h、2両編成でビュッフェ付〕、RABDe8/16形〔2-4両編成(編成両数によって形式名が変更となる)、最高速度150km/h、3両編成での高速試験では180km/hを記録〕などの軽量高速電車を導入していた。1940年には軽量高速の荷物電車が短編成の軽量客車を牽引する列車により、ジュネーヴ-ベルン-チューリッヒ-ザンクト・ガレン間などの都市間列車用を運行することとしてRFe4/4形を導入していたが、その時代のスイスでは第二次世界大戦の影響などによって輸送量の大幅が増えていたことからRFe4/4形重連が牽引する軽量客車10両編成の列車では輸送力が不足したため、従来同様の牽引力を持つ電気機関車牽引による列車が望まれていた。一方、大形の電気機関車においても粘着重量の有効活用、曲線通過速度の向上や、スイスでは輸入に頼らざるを得ない戦略物資である潤滑油類の使用量の低減を目指した新技術が開発されており、1944年にはベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道〔1996年に BLSグループのベルン-レッチュベルグ-シンプロン鉄道(Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS))とギュルベタル-ベルン-シュヴァルツェンブルク鉄道(Gürbetal-Bern-Schwarzenburg-Bahn(GBS))、シュピーツ-エルレンバッハ-ツヴァイジメン鉄道(Spiez- Erlenbach-Zweisimmen-Bahnn(SEZ))、ベルン-ノイエンブルク鉄道(Bern-Neuenburg-Bahn(BN))が統合してBLSレッチュベルク鉄道(BLS LötschbergBahn(BLS))となったものであり、さらに2006年にはミッテルランド地域交通(Regionalverkehr Mittelland(RM))と統合してBLS AGとなる〕がBo'Bo'の車軸配置で高い曲線通過性能を持ちつつ、27パーミルで400tの列車を牽引可能な高出力を発揮する全軸駆動機であるAe4/4形を導入していた。こういった状況の中、スイス国鉄では比較的平坦な路線において軽量客車からなる都市間列車を牽引する電気機関車について、まず最高速度125km/hで曲線通過速度向上のために重量を56tに抑えるという要件を定め、その中で最大限の出力を確保するという方針で開発を進め、Re4/4I形電気機関車として1946-51年に50機を導入している。この機体はBo'Bo'の車軸配置と、高圧タップ切換制御により、最大137kNの牽引力と125km/hの最高速度(それまでの機関車の最高速度はAe3/6I-110形〔Ae3/6I形のうち、1937年に最高速度が110km/hに引上げられた後期形の10637-10714号機〕やAe4/6形〔設計最高速度は125km/hとされていたが、実際の運用では当初100km/h、1955年以降でも110km/hに抑えられていた〕の110km/h)で軽量高速電車と同じ速度区分「R」を特徴とする軽量高速機であり、車体、機械部分、台車の製造をSLM〔Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik, Winterthur〕が、電機部分はMFO〔Maschinenfabrik Oerlikon, Zürich〕を主担当として、主電動機と補機類をMFOが、主開閉器、主変圧器、主電動機の製造をBBC〔Brown, Boveri & Cie, Baden〕が、制御機器をSAAS〔SA des Ateliers de Sechéron, Genève〕が担当しており、最終的にスイス国鉄が設定した主な仕様は以下のとおりであった。 *従来の機関車よりも曲線通過速度を10km/h以上高めることとし、そのため軸重を14t以下に抑えること。 *最大12パーミルの区間を300tの列車を牽引して急行列車として走行可能なこと。 *軽量客車15両に相当する480tを牽引して平坦線で125km/hで、10パーミルで75km/hで走行できること。 *38パーミルの勾配まで電気ブレーキが有効なこと。 *制御器は力行25段、電気ブレーキ8段の制御段数を持つこと。 *重連総括制御の機能を持ち、制御車から遠隔制御できること。 *軽量客車と均整の取れた外観デザインとすること。 なお、1946-48年にかけて正面貫通式の1次形26機が3回に分けて発注、製造されている。その後1950、51年に正面非貫通式で若干出力が増強され、電気ブレーキが省略された2次形24機が製造されており、最終組立を427-434号機はBBC、435-442号機はMFO、443-450号機はSAASが担当している。また、機番は製造当初、通常の機関車の10000番台の5桁のものではなく、RAe2/4形やRFe4/4形などの一連の軽量高速電車と同じ3桁ものであったが、後に401→10001号機のように5桁の機番に変更され、実機に表記されている機番も1957-63年に5桁のものになっている。製造ロットごとの旧機番と機番、SLM製番、製造年、機械品/電機品製造メーカーは下記のとおりである。 *1次形 *401–406 - 10001–10006 - 3877-3882 - 1946年1月22日-6月26日 - SLM/BBC/MFO/SAAS *407-416 - 10007–10016 - 3889-3897〔製番は順不同、10007号機から順に製番3889、90、96、92、93、88、91、97、94、95の順〕1946年9月17日-1947年4月17日 - SLM/BBC/MFO/SAAS *417–426 - 10017–10026 - 3951-3960 - 1948年3月31日-11月18日 - SLM/BBC/MFO/SAAS *2次形 *427–450 - 10027–10050 - 4006-4029 - 1950年4月25日-1951年11月18日 - SLM/BBC/MFO/SAAS 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スイス国鉄Re410形電気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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