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スイス航空111便墜落事故 (スイスこうくう111びんついらくじこ、英語:Swissair Flight 111) は、大西洋を横断飛行しようとしていたスイス航空 (Swissair) のMD-11(マクドネル・ダグラス社製)で電気系統のショートによる火災が発生し、緊急着陸の途中で操縦不能に陥りカナダのノバスコシア州沿岸の大西洋上に墜落した事故である。 == 事故の概略 == 1998年9月2日、アメリカ・ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港をアメリカ東部夏時間(EDT) の午後8時18分(UTC:0時18分)に離陸し、スイス・ジュネーヴのコアントラン国際空港に向かっていたスイス航空111便(SR111、デルタ航空との共同運航便でデルタ航空111便でもあった)はMD-11(機体記号HB-IWF、1991年製造)で運航されていた。 高度33,000フィート(およそ10,060メートル)を巡航中であった大西洋標準時 (AST) 午後10時10分(UTC:午前1時10分)に運航乗務員がコックピットで異臭がすることに気付いた。「空調システムからの軽微なにおい」との認識により、通常の処置として空調システムの吹き出し口を客室乗務員に命じて閉じさせたことで一旦は異臭がしなくなった。ところがその4分後には、異臭に加えて目視できるほどの煙が発生した。このため、最寄の空港への緊急着陸を決意し、AST午後10時14分(UTC:午前1時14分)、管轄するニューブランズウィック州モンクトン航空路管制センター (ACC) に国際緊急信号 "Pan-Pan" を送信した。 "Pan-Pan" は「緊急」を意味するが、差し迫った「危険」を示すものではなく、また、「遭難」を表す "Mayday" を発信していないことから、この段階ではまだコックピット内に「墜落」までの危機意識を感じさせるものはなかったと思われる。 管制官に対して、乗員は当初、およそ300海里(およそ550キロメートル)後方のボストン・ローガン国際空港への誘導を要請し、一旦は受理された。しかし、この時の当該機位置はカナダのノバスコシア州ハリファックスの南西56海里(およそ100キロメートル)だったため、管制官はボストンよりも近いハリファックス国際空港に着陸することを降下開始直後に打診、SR111もこれを選択する意思を示し、ただちに同空港への直行が許可された。この時点で乗員は酸素マスクを装着し、機長は操縦を副操縦士にまかせ、自らは煙発生時の対応に関するスイス航空の標準機内マニュアルを調べ始めた。 AST午後10時19分(UTC:午前1時19分)、ハリファックスからおよそ 50キロメートルの地点まで近づいたが、高度が依然 21,000フィートと高すぎた。また着陸するには燃料の搭載量が多く、重量オーバーになる可能性があったため午後10時20分に111便から管制官に対して、一旦進入コースを逸れ燃料投棄を行いながら旋回して高度を下げる旨を通知した。機内マニュアルでは出所不明の煙に対してはキャビンの電源を切ることとされていたが、これによって空気循環ファンも停止してしまったため火の回りを早めることとなり、コックピット内に煙が充満した。午後10時24分(UTC:午前1時24分)、クルーによって緊急事態が宣言された。直後に機長は操縦席を離れ、コックピット後方の消火を試みたと思われるが二度と戻らなかった。炎に巻き込まれたか、窒息死したものと推定されている。その後、照明、操縦計器類、オートパイロットなどが次々とダウンし、操縦が困難になった。残された副操縦士は、墜落のおよそ1分前までは生存しており、このとき第2エンジンを手動で停止したことが判明している。ハリファックスとモンクトンに設置されていた地震計が午後10時31分(UTC:1時31分) に記録した衝撃が当該機の海上への墜落を示した。 この事故で乗客215名、乗員14名の計229名全員が死亡した。事故機にはアメリカの著名人数名(WHOエイズプログラムの元主任者、ジョナサン・マン夫妻や、ボクシング元世界チャンピオン、ジェイク・ラモッタの息子、ジョセフ・ラモッタもいた)が搭乗していた他、ピカソなどの芸術品が輸送されていたが、その全てが永遠に失われてしまうこととなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スイス航空111便墜落事故」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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