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スカルン : ウィキペディア日本語版
スカルン
スカルン(skarn)とは、石灰岩苦灰岩などの炭酸塩岩中(あるいは、その近傍)に花崗岩などのマグマ貫入してきた際、その接触部付近にできる鉱物の集合体(接触変成岩の一種)。カルシウムマグネシウムアルミニウムなどに富むケイ酸塩鉱物(スカルン鉱物)ができる。
マグマからケイ酸や鉄、アルミニウムなどが石灰岩の方に移動し、石灰岩中のカルシウム(苦灰岩の場合はマグネシウムも)と反応して鉱物ができる。物質によって移動距離が異なるので、鉱物種ごとに帯状構造を示すことがある。物質の移動には、熱水中の拡散と熱水自体の移動によるものの二種が存在し、熱水の影響が大きい場合は、変成はしばしば広範囲に及ぶ。
なお、マグマの熱により、石灰岩は結晶質石灰岩に変わっていることが多い。
== スカルン鉱物 ==
主なスカルン鉱物(skarn mineral)。
* 柘榴石
 * 灰鉄柘榴石 - Ca3Fe3+2(SiO4)3
 * 灰礬柘榴石 - Ca3Al2(SiO4)3
* ベスブ石 - Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4(F,OH)2(OH,F,O)8(SiO4)10(Si2O7)4
* 緑簾石 - Ca2Fe3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)
* 輝石
 * 透輝石 - CaMgSi2O6
 * 灰鉄輝石 - CaFeSi2O6
* 珪灰石 - Ca3Si3O9

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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