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暗号理論では、スキュタレー(ギリシャ語で''σκυτάλη''、バトンの意)とは転置式暗号として用いられた道具である。その構成は円筒に羊皮紙のストリップをつけて巻き付けるというもので、これに通信文が書き込まれていた。古代ギリシャ、また特にスパルタ人は軍の作戦中の通信のため、この暗号法を用いていたとされる。 受け取った側は通信文を読むために同じ直径のロッドを用い、これに羊皮紙が巻き付けられた。これには素早い通信やミスを犯しにくいという利点があり、戦場にあっては不可欠の特性だった。この暗号文はしかし、簡単に解読できた。羊皮紙のストリップを用いると暗号化のやり方が非常にわかりやすくなっており、暗号文は何かもっと示唆しにくい何かに転写されねばならず、いくぶんか上記された利点を弱めることとなった。 == 暗号化 == ロッドにより、書き込む側が全周に沿って4文字を、またその側方へ5文字を書きこめるとする。 平文が「Help me I am under attack」(救助セヨ我攻撃下ニアリ)であれば、暗号化するには、単純に革を横切って書き入れる。
そこでほどかれた暗号文は「HENTEIDTLAEAPMRCMUAK」となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スキュタレー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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