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スクイズプレイ(〔 スクウィーズ・プレイ〕)は野球における戦術の一つ。三塁に走者がある場合にバントを行って走者を得点させようとする攻撃側のプレイ〔公認野球規則2.72〕。単にスクイズ、またはスクイズバントとも呼ばれる。スクイズとは「搾り出す」という意味。 == 概要 == 多くの場合、無死または一死で三塁に走者がいる時に攻撃側がとりうる戦術である。三塁走者は投球動作と同時に本塁に走り、打者はバントをし、守備側の打球処理の間に三塁走者が生還することを目的とする。成功すれば得点となるが、失敗した場合は三塁走者がアウトになる可能性が高く、大きなリスクを伴うプレイである。また、打者と三塁走者が連携して行うので、サイン交換等による意思疎通が不可欠である。 スクイズを行う場合、打者はその意図を守備側に悟られないためバントの構えをなるべく遅くする必要がある。バントの際は三塁線にボールを転がして三塁手に打球を処理させるのがセオリーである〔中 利夫の名人野球教室~バント編~ 第4回-WEB野球教室 スポーツ・イベント情報|ヒマラヤ〕。これは三塁手は牽制球に備えて三塁をカバーする必要上、バントされた打球への対応が遅れやすく、本塁送球の際も三塁走者と交錯して投げにくくなるためである。また、右打席に打者がいると捕手は三塁走者のスタートが見にくくなるため、スクイズは右打者が試みることが多い。 守備側がスクイズを警戒する場合、野手はあらかじめバントシフトを敷く。投手は低い外角球と高い内角球を投げることで、打者にバントさせないことを狙う〔キャンパニス(1957年) p.31〕。 打者がバントできなかった場合〔ファウルチップの場合を含む。〕、三塁走者は本塁に向かって飛び出しているため、そのまま本塁に突入して捕手に触球〔この場合、記録上は盗塁を試みたと扱われ、もし得点すれば盗塁が、アウトになれば盗塁刺が記録される。〕されたり、三塁に戻ろうとして三・本間でランダウンプレイ(挟殺プレイ)になったりするなど、アウトになる可能性が非常に高い。そのため、打者は飛びついてでもバットに当てようとするが、片足でも完全にバッタースボックスの外で打つと反則打球となり〔ジャンプした上空でバットに当て、その後バッタースボックスの外に着地するのは反則打球とはみなされない。〕、打者がアウトになる。バットに当てることができても、打球が飛球となってこれが直接捕球された場合は、打者はアウトとなり三塁走者にはリタッチの義務が生じるが、三塁走者は本塁に向かって飛び出しているため、帰塁より先に三塁に触球され併殺となることが多い。バントがファウルボールとなり捕球されなかった場合はボールデッドで〔2ストライク時のバントがファウルボールとなり捕球されなかった場合は三振が記録されるが、この場合もボールデッドである。〕、三塁走者は三塁に戻ることになるが、守備側の警戒が強まるため、スクイズを成功させることがより難しくなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スクイズプレイ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Squeeze play (baseball) 」があります。 スポンサード リンク
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