|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
スケイローン()、またはスキーローン()は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してスケイロン、スキロンとも表記される。 コリントス人で、ペロプスあるいはポセイドーンの子〔アポロドーロス、摘要(E)1・2。〕。あるいはピッテウスの娘ヘーニオケーとカネートスの子で、テーセウスの従兄弟。サラミス王キュクレウスの娘カリクローとの間にエンデーイスをもうけた。エンデーイスはアイギナ王アイアコスの妻で、テラモーンとペーレウスの母〔プルタルコス「テーセウス伝」10。〕。なお、エンデーイスはケンタウロスのケイローンとニュンペーのカリクローの娘だともいわれる。 スケイローンは傲慢な盗賊だった。スケイローンはメガラの海岸にあったスケイローン岩に陣取り、旅人に無理やり自分の足を洗わせて、旅人が洗っている最中に海に投げ込み、岩の下の海中に棲む大きな海亀のえさにした。しかしテーセウスはアテナイに向かう途中、スケイローンの足をつかみ、海に投げ込んで殺した〔アポロドーロス、摘要(E)1・2。プルタルコス「テーセウス伝」10。パウサニアス、1巻44・8。ヒュギーヌス、38。〕。この岩の近くはスケイローンが死んだ後も、彼の殺人行為によって忌まわしい場所とされた〔パウサニアス、1巻44・8。〕。一説にスケイローンの骨がスケイローン岩に変わったともいわれる〔オウィディウス『変身物語』7巻。〕。 しかしメガラ人たちはスケイローンの親族がいずれも偉大な人物ばかりであることを理由に彼は悪人ではなく、またテーセウスに殺されたのもテーセウスがエレウシースを奪ったときだったと主張した〔プルタルコス「テーセウス伝」10。〕。テーセウスは親族であるスケイローンを殺したためにイストミア競技祭を創設したともいわれた〔プルタルコス「テーセウス伝」25。〕。サロニカ湾沿いのスケイローン街道はスケイローンがメガラの要職に就いていたときに開通したので、彼の名にちなんで呼ばれたという〔パウサニアス、1巻44・6。〕。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スケイローン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|