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本稿ではスコットランド・ゲール語の文法を述べる。 ==概要== スコットランド・ゲール語は文法的には語尾変化型言語である。名詞は主格、呼格、属格、与格(前後置格)の四つの格をとる。動詞は法(直説法・命令法・接続法)、時制(現在形、過去形、未来形、および三者の迂言形)、態(能動態、受動態)、人称・数によって形を変える。 *語順はケルト系言語やセムハム諸語では一般的なVSO型をとる。 :''Rinn mi ceic.'' — リン・ミ・ケイク — 私はケーキを作った * 前置詞と人称の結合型: 前置詞と人称が結びついた結合型が使われ、たとえば ''agam(アガム)'' (aig+mi/at me), ''agad(アガトゥ)'' (aig+thu/at you), ''ris(リス)'' (ri+e/to him)など。 * 所有を表すときは英語のhaveのような「持つ」を表す動詞でなく、前置詞にaig(イク)を使って表現する。 :''tha taigh agam'' — ハ・タイ・アガム — 私は家を持っています :''an cat aig Iain'' — アン・カトゥ・イク・イアン — イアンの猫 * 人称代名詞には、たとえば''mise(ミシェ)''(miの強調型),''thusa(ウーサ)''(thuの強調型)などの強調表現がある。 :''tha i bòidheach'' — ハ・イ・ボーイヨッホ — 彼女は美人だ :''tha ise bòidheach'' — ハ・イシェ・ボーイヨッホ — 彼女こそ美人だね *繋辞:主語の状態を表現する、英語のbe動詞に相当するものはbiとisの二つがある。 : ''is e tidsear a tha ann am'' — イシュ・ティーチャー・ア・ハナム — 私は先生です。 : ''tha mi nam tidsear'' — ハ・ミ・ナム・ティーチャー — 私は先生です。 *敬語表現:二格複数形(sibh(シフ))を持って敬語表現とする。また、動詞の末尾にbhを付すことにより、命令形を敬語表現化することが出来る。 : ''Tha thu ceart.'' — ハ・ウ・キャールシュト — 君は正しい。 : ''Tha sibh ceart.'' — ハ・シフ・キャールシュト — あなたは正しいです。 : ''Fuirich.'' — フイディヒ — 待ってろ。 : ''Fuirichibh.'' — フイディヒフ — お待ち下さい。 なお、英語のPleaseに相当する''Ma 's e do thoil e''(マセトホレ - 標準形)、''Ma 's e ur toil e''(マセウトレ - 丁寧形)により敬語表現をさらに強調することが出来る。 ;時制 現在形は"tha"と動名詞で表現される。 : Tha mi a' bruidhinn. (ハ・ミ・ア・ブリューイン - 私は話をする) 規則動詞の過去形は語頭の子音を変音して作られる。 :''bruidhinn(ブリューイン)'' ()の過去形で''bhruidhinn mi(ヴリューイン・ミ)''()/「私は話した」を表現できる。 未来形は英語のwillのような助動詞を使わず、語尾変化による未来形が使われる。 : Bruidhinnidh mi = ブリューイニー・ミ — 私は話をします(習慣として「いつも話す」を意味する場合もある) また''Tha''の未来形を用いて進行形を表現する。 : Bidh mi a' bruidhinn = ビー・ミ・ア・ブリューイン — 私は話しているだろう 規則動詞の過去形は単語頭部の変化による過去形が使われる。 : Bhruidhinn mi = ヴリューイン・ミ — 私は話をした また''Tha''の過去形を用いて進行形を表現する。 : Bha mi a' bruidhinn = ヴァ・ミ・ア・ブリューイン — 私は話をしていた ;疑問形 "tha"は"am bheil"と変化させて疑問形とする。 :''Am bheil mi a' bruidhinn?'' (アム・ヴェイル・ミ・ア・ブリューイン - 私は話をするか) 規則動詞の過去形は語前に"An do"を置いて疑問形とする。 :''An do bhruidhinn mi?(アン・ド・ヴリューイン・ミ)''()/「私は話したか」を表現できる。 未来の疑問形は現在形に''An''を付して表現する。ただし、動詞がb、f、m、pで始まる場合は''Am''を用いる。 : Am bruidhinnidh mi? = アム・ブリューイン・ミ — 私は話すか また''Bidh''の疑問形は''Am bi''を用いる。 : Am bi mi a' bruidhinn? = アム・ビー・ミ・ア・ブリューイン — 私は話しているだろうか また''Bha''の疑問形は''An robh''である。 : An robh mi a' bruidhinn? = アン・ロー・ミ・ア・ブリューイン — 私は話をしていたか ;否定形 "tha"は"Chan eil"と変化させて否定形とする。 :''Chan eil mi a' bruidhinn.'' (ハンニェル・ミ・ア・ブリューイン - 私は話さない) 規則動詞の過去形は語前に"Cha do"を置いて否定形とする。 :''Cha do bhruidhinn mi.(ハ・ド・ヴリューイン・ミ)''()/「私は話さなかった」を表現できる。 未来の否定形は現在形に''Cha''を付して表現する。後続する動詞は頭部変音する。 : Cha bruidhinnidh mi. = ハ・ブリューイニー・ミ — 私は話さないだろう。 また''Bidh''の否定形は''Cha bhi''を用いる。 : Cha bhi mi a' bruidhinn. = ハ・ヴィ・ミ・ア・ブリューイン — 私は話していないだろう。 また''Bha''の否定形は''Cha robh''である。 : Cha robh mi a' bruidhinn. = ハ・ロー・ミ・ア・ブリューイン — 私は話していなかった。 なお、日本語のはい、いいえ、英語のYes、Noに相当する語はない。疑問文に対する回答は疑問文の動詞の肯定形、否定形をもって回答する。 An do bhruidhinn thu? = アン・ド・ヴリューイン・ウ — あなたは話したか? Bhrudhinn. = ヴリューイン — 話した(はい)。 Cha do bhrudhinn. = ハ・ド・ヴリューイン — 話さなかった(いいえ)。 ;所有代名詞 ゲール語では語の所有関係にあるものを示すのに所有代名詞を用いる法とaigを用いる法の2種がある。 : mo chas = モ・ハス — 私の足 : an leabhar agam = アン・ラーヴァー・アガム — 私の本 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スコットランド・ゲール語の文法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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