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スシトレインはアメリカ合衆国で生産され、日本で調教された競走馬。馬名はオーストラリアで「回転寿司」のことを意味する〔「スシトレイン、ベルモントSに挑戦 」、日刊スポーツ(アーカイブサイト)、2003年2月14日。〕。出走した6戦すべてはダートコースで、主な勝ち鞍は2003年の黒竹賞(3歳500万円下)。 == 経歴 == 本馬の馬主でもある渡邊隆の生産馬〔「Takashi Watanabe 」、JBISサーチ、2015年8月2日閲覧。〕〔「トピックス 渡辺オーナーに直撃!! スシトレイン米国遠征の理由」、『サラブレ』第9巻第3号(2003年3月号)、エンターブレイン、11ページ。〕として、2000年3月8日にアメリカで生まれ〔、2001年11月に日本に輸入された〔「日本到着済み外国馬121頭」、須田鷹雄監修『POGの達人 ペーパーオーナーゲーム完全攻略ガイド 2002-2003年』、光文社、2002年6月、ISBN 4-334-87074-0、222ページ。〕。 2002年11月30日、中山競馬場のサラ系2歳新馬戦に出走した〔「2歳新馬|2002年11月30日 」、netkeiba.com、2015年8月2日閲覧。〕。単勝2番人気であった〔が、第4コーナーの手前から「馬なりのまま先頭に立ち」〔「中央競馬マンスリーファイル 11月30日(土)第5回中山1日目」、『サラブレ』第9巻第2号(2003年2月号)、エンターブレイン、57ページ。〕、後続に9馬身差をつけて勝利した〔。2戦目は翌2003年1月11日の黒竹賞(3歳500万下、中山競馬場)で〔「黒竹賞|2003年01月11日 」、netkeiba.com、2015年8月2日閲覧。〕、単勝1.2倍の1番人気という支持を受け〔、後続を10馬身引き離して「大楽勝で力の違いを見せつけ」〔「レース成績&記録 1回中山3日1月11日10R黒竹賞」、『週刊Gallop』2003年1月19日号、産経新聞社、114ページ。〕、2連勝を飾った〔。 黒竹賞勝利後、ドバイミーティングのUAEダービーに招待された〔「スシトレイン米遠征、UAEダービーは回避 」、サンスポ.com(アーカイブサイト)、2003年1月24日。〕〔「ドバイWCの日本選出馬 」、競馬ブックコーナー、競馬道OnLine、2003年2月3日、2015年8月2日閲覧。〕。しかし馬主側はこれを辞退し〔「7頭がドバイ国際競走招待を受諾 」、競馬ブックコーナー、競馬道OnLine、2003年2月10日、2015年8月2日閲覧。〕〔「馬時往来 イーグルなど出走表明 3・29ドバイ国際競走」、『週刊Gallop』2003年2月9日号、産経新聞社、164ページ。〕〔"Sushi Train Scheduled for Stop on Triple Crown Trail ", The Blood-Horse, 2003年1月23日, 2015年8月11日閲覧.〕、ドバイではなくアメリカに長期遠征してベルモントステークスに挑戦する計画を明らかにした〔「スシトレイン米国遠征を正式表明 6月GI『ベルモントS』目標に8月『トラヴァーズS』も視野」、デイリースポーツ、2003年2月15日、第10版、第14面。〕〔〔〔〔「ベルモントS目指しスシトレイン米国遠征へ 」、競馬ブックコーナー、競馬道OnLine、2003年2月24日、2015年8月2日閲覧。〕〔「馬時往来 スシトレイン3・10渡米 ベルモントS目標に調整」、『週刊Gallop』2003年2月23日号、産経新聞社、153ページ。〕。一部の報道ではベルモントステークスだけでなくトラヴァーズステークスにも挑戦するとも伝えられた〔〔〔〔「スシトレイン 米ベルモントS挑戦 」、スポニチアネックス(アーカイブサイト)、2003年2月15日。〕。 2003年2月23日、アメリカ遠征前の最終レース〔〔〔〔〔「無敵V3で米国遠征の壮行だ! スシトレイン必勝出陣」、デイリースポーツ、2003年2月18日、第10版、第10面。〕として、ヒヤシンスステークス(3歳オープン特別、中山競馬場〔例年ヒヤシンスステークスは東京競馬場のダート1600メートルで実施されるが、2003年は東京競馬場の馬場改修工事のため中山競馬場のダート1800メートルで代替実施された。〕)に出走した〔「ヒヤシンスステークス|2003年02月23日 」、netkeiba.com、2015年8月2日閲覧。〕。本レースは一週前の特別登録の時点では13頭の登録があった〔「第2回中山競馬最終週特別競走登録馬」、デイリースポーツ、2003年2月20日、第4版、第10面。〕ものの、およそ半数が出走を回避し、最終的には7頭の出走となった〔。本馬はスポーツ紙の予想でも圧倒的な本命と見なされ〔「1頭立てだV3だトレイン - ヒヤシンスS 」、スポニチアネックス(アーカイブサイト)、2003年2月23日。〕〔「スシトレイン3連勝だ」、デイリースポーツ、2003年2月23日、第10版、第13面。〕〔「スシトレインV3」、スポーツ報知、2003年2月23日、第18面。〕、単勝1.3倍の1番人気に推されたが〔、レースでは「直線で完全に失速」〔「馬時往来 どうなる?米遠征 スシトレイン大敗」、『週刊Gallop』2003年3月2日号、産経新聞社、144ページ。〕し、最下位の7着〔という惨敗〔「ヒヤシンスS スシトレイン惨敗 来月10日の米遠征ピンチ」、デイリースポーツ,2003年2月24日、第10版、第12面。〕〔「惨敗スシトレイン 米国遠征は再検討 中山9R・ヒヤシンスS」サンケイスポーツ、2003年2月24日、第6版、第13面。〕を喫した。走破タイムの1分55秒2は自己ベストであったが、勝ったビッグウルフには2.2秒離された〔。レース後、本馬に騎乗した菊沢隆徳は「3コーナーで手応えがなくなってしまった」〔〔と語り、調教師の二ノ宮敬宇は「今後に関しては未定。オーナーと相談して決めます」〔「スシトレイン米参戦微妙/ヒヤシンスS 」、日刊スポーツ(アーカイブサイト)、2003年2月24日。〕とアメリカ遠征計画の見直しを示唆した〔。レースの敗因としては、スタート直後に軽く躓いたこと〔〔や、同じくスタート直後に他馬と軽く接触して冷静さを失ったこと〔「中央競馬マンスリーファイル 2月23日(日)第2回中山8日目」、『サラブレ』第9巻第4号(2003年4月号)、エンターブレイン、77ページ。〕、逃げ戦法を採用しなかった騎乗ミス〔立川敬太、「なぜ負けた?人気馬の敗因」、『競馬フォーラム』2003年3月31日号、芸文社、44ページ。〕、また蕁麻疹を発症していたこと〔「スシトレイン」、『競馬四季報』第24巻2号(2003春)、ケイバブック、245ページ。〕などが取り沙汰された。 その後、「国内のレースで経験を積む」〔「スシトレイン 米国遠征延期」、サンケイスポーツ、2003年2月25日、第6版、第12面。〕〔「きゅう舎短報 スシトレインは仕切り直し」、デイリースポーツ、2003年2月27日、第10版、第11面。〕との理由で米国遠征の延期〔〔(報道によっては中止〔「スシ米GI断念 」、スポニチアネックス(アーカイブサイト)、2003年2月27日。〕〔「スシトレイン放牧へ 」、競馬ブックコーナー、競馬道OnLine、2003年3月10日、2015年8月2日閲覧。〕)が発表され、本馬は千葉県の下総トレセンへと放牧に出された〔。 放牧後、2003年5月24日に中京競馬場での昇竜ステークス(3歳オープン)に出走した〔「昇竜ステークス|2003年05月24日 」、netkeiba.com、2015年8月2日閲覧。〕。単勝2番人気であった〔がレースでは「見せ場もなく」〔「レースインプレッション 昇竜S 白熱する3歳ダート戦線 スシトレインは7着敗退」、『サラブレ』第9巻第8号(2003年7月号)、エンターブレイン、51ページ。〕、16頭立ての7着に敗れた〔。次いで6月7日、東京競馬場で重賞レース(GIII)のユニコーンステークスに出走した。単勝6番人気であった〔「ユニコーンステークス|2003年06月07日 」、netkeiba.com、2015年8月2日閲覧。〕が、レコードタイムで勝ったユートピア〔「6月7日(土) 『ユニコーンS ユートピア5馬身差レコードV!』ほか【全国競馬情報】 」、ラジオNIKKEI、2003年6月11日、2015年8月2日閲覧。〕からは3.1秒離され、16頭立ての10着に終わった〔。レース後、騎乗したダミアン・オリヴァーは、「馬が走らないと決めてかかっている感じで、自分からやめてしまう」〔と述べて本馬の競走意欲欠如を指摘した〔。 その後は1年以上間が空き、2004年8月8日、新潟競馬場で行われた3歳上500万下の条件戦に出走した〔「3歳上500万下|2004年08月08日 」、netkeiba.com、2015年8月2日閲覧。〕。単勝2.2倍の1番人気に推された〔が、15頭立ての13着に終わった〔。レース後、騎乗した柴田善臣は、レース前の返し馬の時から後肢の感じがあまり良くなく、それが敗因であると述べた〔「8Rのひと言」、『週刊Gallop』2004年8月15日号、産経新聞社、133ページ。〕。これが本馬にとって最後のレースとなり、2004年8月13日付で日本中央競馬会の競走馬登録を抹消された〔「登録抹消馬」、『競馬四季報』第25巻4号(2004秋)、ケイバブック、1910ページ。〕。登録抹消後の用途は「乗馬(茨城)」〔とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スシトレイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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