翻訳と辞書 |
スズペスト
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
スズペスト スズペスト(Tin pest)とは、スズが低温における同素変態によって強度が低下し、徐々に破壊されていく現象のことである。 == 概要 == スズには3つの同素体があり、低温からの加熱によって摂氏18℃を超えるとβスズ(白色スズ)になる。一般にこの温度をスズの変態点と呼んでいる。しかし冷却時には大幅な過冷を示し18℃では変化しない。マイナス40℃に近くなると急速な変化が起こりαスズ(灰色スズ)に変態する。このとき展性が失われて大幅に体積が増えるために機械的な破壊が起こる。例えば、しばしば材料としてスズが用いられるパイプオルガンなどが、ロシアなどの寒い地域において、この現象によって破壊された。この現象はスズ製品の1箇所ないし数ヶ所から始まり、やがて製品全体に伝染するように広がるため、ヒトのペストにちなんでスズペストと呼ばれるようになった。 スズの製品には各種の不純物が混ざっているため、実際に反応が進むのは-10℃の低温領域からであり、-45℃で反応速度が最大となる。なお、この現象が最も速く進む-45 ℃でも1 mm進むのに約500時間を要するなど、比較的遅い現象として知られている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スズペスト」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|