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スズメノヤリ(''Luzula capitata'')は、小柄な野草である。早春に穂を出す。 == 特徴 == スズメノヤリは、単子葉植物イグサ科に属する植物である。見かけはイグサには似ず、小柄なイネ科植物に見える。 茎は短くて地中にあり、地表には根出葉だけを伸ばす。葉はイネ科植物のような線形の細長い形で、ゆるやかに曲がって、断面は浅いU字になる。葉は緑色でややつやがあり、縁に沿って長くて白い毛がまばらに生えている。また、葉の先端がすらりと細くなるのではなく、先端の部分が細いながらも厚い棒状の形になって終わる。日本産の同属のものは、ほとんどがこの特徴をもつので、ここに気をつければ花がなくても見分けがつく。 三月ころに穂を伸ばす。10cm位の細長い花茎が伸びて、その先端に花が頭状に集まる。見かけ上は個々の花ははっきりせず、赤褐色のくす玉のような固まりが着いているように見える。固まりは一つ、あるいは二つくらいに分かれており、時には短い柄を伸ばしてその先により小さな固まりをつける。なお、花茎の途中には一枚の苞葉がつく。 この花の固まりは、よく見れば一つ一つの花がはっきりしているので、イネ科に見られる小穂とは異なる。個々の花は六枚の花被がある。花被は先がとがった楕円形で、紫褐色をしている。花被が開くと中からは黄色くて大きな葯が顔を見せる。花被は果実になっても残り、緑色の果実の下側を包むようになる。 この花被と葯が結構目立つので、早春に姿を見せる野草として結構親しまれている。和名はこの穂を毛槍に見立てたものである。別名にシバイモというのと、スズメノヒエというのがあるが、スズメノヒエはイネ科植物にそれを標準和名を持つものがあってややこしい。シバイモは、芝薯で、根に小さな芋のようなものを生じるためと言われる。 日本では南西諸島より北の全土に分布し、海外では中国からカムチャツカ半島、東シベリアまで分布する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スズメノヤリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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