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スタック型ウィンドウマネージャ(スタックがたウィンドウマネージャ、英: stacking window manager)は、全てのウィンドウを指定された順番に描画するウィンドウマネージャの種類であり、画家のアルゴリズムと呼ばれる技法を使ってウィンドウのオーバーラップを許すものである。フロート型ウィンドウマネージャ (floating window manager) とも。コンポジット型ウィンドウマネージャ以外でウィンドウのオーバーラップを許すウィンドウマネージャは、全てスタック型ウィンドウマネージャと見なすことができる。しかし、それらが全てまったく同じ手法を使っているとは限らない。スタック型ウィンドウマネージャではないウィンドウマネージャとはウィンドウのオーバーラップを許さないもので、それらをタイル型ウィンドウマネージャと呼ぶ。 スタック型ウィンドウマネージャは、一度に全ウィンドウを描画することでオーバーラップを可能にしている。画家のアルゴリズムを使った再描画では、ウィンドウを後ろにあるものから順にデスクトップ上に直接描画していき、オーバーラップしている部分があれば、上にあるウィンドウの描画によって下のウィンドウの隠される部分が効果的に消去される〔Painter's Algorithm 〕。これをスタッキング (stacking) とも呼ぶ。なお、ウィンドウの積み重ねの順序をZオーダーと呼ぶ。 == 問題 == スタッキングは非常に時間のかかる処理で、ウィンドウを1つずつ、下(画面の奥)から上(画面の手前)へと順番に描画しなければならない。多くの場合、バックグラウンドのウィンドウ群を常に再描画するわけではない。全ウィンドウの再描画が必要なときそれを検出できるものもあり、例えばアプリケーションが自分の出力が変化したときにスタッキングを要求する。再スタッキングは一般にウィンドウマネージャへの関数呼び出しを通して行われ、選択的なウィンドウ群の再描画が可能である。例えば、バックグラウンドのウィンドウが一番手前に来るとき、そのウィンドウだけを再描画すればよい。 よく知られているスタック型の短所は、ウィンドウが重なり合うとき、重なりによって隠れる部分の内容が消去される点である。その部分は問題のウィンドウを手前に持ってくるときに再描画しなければならず、またそのウィンドウの見えている部分が変化したときも再描画が必要である。あるウィンドウの中身や位置が変化したとき、ウィンドウマネージャがそれを検出し、必要があれば全ウィンドウの再スタッキングをする。ウィンドウの中身の再描画は各ウィンドウ自身が行う必要があり、描画する前にその新しい外観をウィンドウマネージャに渡す必要がある。アプリケーションが応答しなくなると、対応するウィンドウを再描画できなくなることがあり、そうなるとそのウィンドウを手前に持ってくる前に表示されていた別のウィンドウの中身がそのまま残ることがある。Windows XP 以前にはこの現象がよく見られたし、X Window System でも(コンポジット型ウィンドウマネージャでない限り)同様である。 もう1つのほとんどのスタック型ウィンドウマネージャに共通の問題は、Graphics Processing Unit (GPU) によるアクセラレーションをほとんど利用できない点である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スタック型ウィンドウマネージャ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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