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ステビア(学名:)は、パラグアイをはじめとする南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草。草丈は50cmから1m前後、茎は白い細毛に覆われている。夏から秋にかけて、枝先に白い小花を咲かせる。別名はアマハステビア。 == 甘味料として == 甘味成分として、ステビオシドやレバウディオサイドAといったテルペノイドの配糖体を含んでいるため、甘味料として用いられる。ステビオシドは「ステビオサイド」とも呼ばれる。 1971年に大阪の守田化学工業によって世界で初めて商品化された。ステビオシドはショ糖の300倍の甘味度を持ち〔「代用甘味料の利用法」 『e-ヘルスネット』 厚生労働省、2010年10月31日閲覧。〕、ダイエット用食品や糖尿病患者用メニューなどに砂糖の代わりとして用いられている。1990年には大塚製薬の清涼飲料水である「ポカリスエット ステビア」が発売された。 甘い味の醤油が好まれる九州地区向けの醤油には各メーカーがステビアを用いることも多い。原産国のひとつであるパラグアイでは古くからマテ茶などに甘味を付与するためや薬草として用いられてきた。整腸剤として、また全身に塗って美容や防虫剤としても利用された。 2007年6月、アメリカの大手食品メーカーであるザ コカ・コーラ カンパニーとカーギルが、24の特許を申請し、ステビア甘味料の販売を行うことが発表された。 また、ザ コカ・コーラ カンパニー、および同じく飲料大手のペプシコ・インク、サントリー食品インターナショナル、アサヒ飲料などが、ステビアを使った一部の炭酸飲料を含む清涼飲料、および缶コーヒー(2015年9月現在の時点においてはアサヒ飲料の「WONDA」シリーズのごく一部の商品のみが該当)が現在発売されている。 現在では甘味料としてだけでなく、ステビアの茎の部分を主原料とし、発酵後に数年間熟成させた健康飲料や化粧品への応用もされている。 動物実験によれば、生体内に取り込まれたステビオシドは腸内では吸収されず、腸内細菌によってステビオールに分解される。このステビオールは最終生成物であり、構造を変えずに排出される〔E.KOYAMA等 Absorption and metabolism of glycosidic sweetners of stevia mixture and their aglycone, steviol, in rats and humans, Food and Ghemical Toxicology, 41, 875-883, 2003〕。 ステビアの抽出物が食品添加物として認可されている国は、2008年12月までは、日本、ロシア、台湾、マレーシア、ブラジル、韓国などである。 アメリカ、EU諸国、シンガポール、香港などでは既存の甘味料業界のロビー活動 (Sugar Lobby) により認められていなかった。ステビア抽出物を甘味料として使用した日本のインスタント食品や清涼飲料水、スナック菓子などが、それらの国で販売禁止になったり、撤去されたことがある。アメリカでは、1994年からサプリメントとしては認めていた。 2003年3月、日本が中心となり、厚生労働省を通じてJECFA(ジェクファ:国連食糧農業機関と世界保健機関の合同食品添加物専門家会議)へ申請し、2004年6月、ステビア甘味料の暫定ADI(一日摂取許容量)が設定された。2007年6月には正式なADIが定められた〔第63回JECFA資料より 3.1.6 Steviol glycosidesの項〕。 アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2008年12月18日までに、シカゴにある甘味料大手メリサントが承認の申請をしたステビア甘味料「ピュアビア」、およびミネソタ州の穀物商社カーギルが申請したステビア甘味料「トゥルビア」を承認した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ステビア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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