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ステファン・ハーディング : ミニ英和和英辞書
ステファン・ハーディング[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

テフ : [てふ]
 (n) TeX, (n) TeX
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ステファン・ハーディング : ウィキペディア日本語版
ステファン・ハーディング[ちょうおん]

ステファン・ハーディング(、、1060年〔 - 1134年3月28日〔)は、カトリック教会に属する修道会シトー会の創設者の一人で、その3人のうちで「最も重要」と評される人物である〔。1623年列聖されている〔。なお、片仮名表記ではスティーヴン・ハーディングエティエンヌ・アルダン(アルディング)ステファヌス・ハルディングなどと表記される場合があるものの、本項では『聖人事典』にならい、ステファン・ハーディングという表記に統一する。
== 生涯 ==
ステファン・ハーディングは1060年ごろイングランドドーセットに生まれたと見られ、の修道院に学んだ後、ヨーロッパへ旅立った〔。生まれは貴族の家系といい、フランスにおいても学問を修め、後に「すばらしい学者」と評されるようになる。ローマへも巡礼するとともに学問に勤しみ〔、その帰途に立ち寄ったブルゴーニュモレーム修道院に入会することにした〔。この修道院は1075年モレームのロベールが、聖ベネディクトゥス戒律に従った理想的な修道生活を追い求めて設立した修道院で、ステファン・ハーディングは他の修道士達とともに学んだ。やがてモレーム修道院はモレームのロベールの当初の意図とは裏腹に世俗的な発展を見せ、理想的とした修道生活には不適となっていった〔。ベネディクトゥスの戒律や、その他の聖人の文献を皆で研究し議論を重ねるうち、現況はあるべき修道生活ではないのではないかとの結論で一致し〔、モレーム修道院を後にして1098年にフランス、ブルゴーニュ地方ディジョン近郊にあった森シトー(現在のサン=ニコラ=レ=シトー)を開拓し、シトー会の原点を創設した。この時一行を率いたのはモレーム修道院の院長であったモレームのロベールで、付き従ったのはもっとも戒律の遵守に熱心であった21人であった〔。その中には後にシトー修道院の3代目院長となるステファン・ハーディングも含まれていた〔
シトーの森に小さな木造礼拝堂が建設され、新たな修道生活が始まった。2代目院長のアルベリックの時代には石造の教会堂〔が最初の木造礼拝堂の2500メートルほど南に建てられた。順調に経過しているかに見えた新たな修道生活であったがアルベリックが1109年に死去し、その後をステファン・ハーディングが3代目シトー院長として継いだころには経済的に困窮し始めていた。次に示す出来事が起こらなかったら、あるいはシトー会はそこで終了していたかもしれないとさえ考えられている〔。
1112年、クレルヴォーのベルナルドゥスが30人ほどの富裕層の仲間とともにシトー修道院に入会を求めてきた〔。4人の兄弟とその他に27人の友人〕〔。4人の兄弟と二人のおじを含めた都合30人〕。ステファン・ハーディングが院長であった時のこの「奇跡」的な巡り合わせによりシトー修道院は危機を脱することができ、以降シトー会はフランスのみならずヨーロッパ全域にその子院を広げていくことになる〔。
ステファン・ハーディングはその院長時代に数々の芸術的な写本をシトー修道院で製作した(後述の「文書・写本」節を参照)。また、シトー会最初の4子院をはじめとした子院を設立させ(後述の「子院」節を参照)、次代のベルナルドゥスらに「『戒律』の徹底遵守」という基本理念を託し、病気のため1133年に院長を退いた〔。そして1134年3月28日、シトー修道院で死去した〔。敬愛していた先代の院長アルベリックと同様、シトー修道院に埋葬された〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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