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ストーリー漫画(ストーリーまんが)とは、日本の漫画の分類のひとつ。言葉自体に明確な定義はなく、発言者毎に「ストーリー性の強い漫画」「ギャグ漫画と対比しての、ストーリーがある漫画」、「ギャグ漫画と違い、長編のストーリーを持つ漫画」「手塚治虫の影響下にあるストーリー漫画」など意味合いが異なっているのが特徴。近年ではほぼ全ての漫画にストーリー性が持ち込まれているため、ほぼ死語になっている。 == 概要 == 「ストーリー漫画」という言葉の正確な発祥時期は不明であるが、手塚治虫によると、手塚の漫画を指し示す言葉としてマスコミが使い始めた言葉であり〔石ノ森章太郎『漫画超進化論』(河出書房新社、1989年)p.123〕、1960年代頃(昭和30年代後半)には既に使用されていた〔『マンガ誕生 大正デモクラシーからの出発』 清水勲、吉川弘文館、1999年、p.87、p.190、ISBN 978-4642054751〕。当時は手塚自身乗り気であったらしく、1967年の雑誌『COM』創刊号で「この雑誌において、ほんとうのストーリーまんがとはどういうものかを、わたしなりに示したいと思う」と語るなど〔『謎のマンガ家・酒井七馬伝 「新宝島」伝説の光と影』 中野晴行、筑摩書房、2007年、p.6、ISBN 978-4480888051〕、ストーリー漫画の牽引役であると自覚した発言をしていた。 デビュー当時の手塚は、『スピード太郎』や『正チャンの冒険』のようにいくら複雑なストーリーを長編で書いたところで、「漫画とは笑うためにある」という意識で作品自体に関係ないギャグを入れて、ドラマツルギーやキャラクターの感情の起伏を描かないでいるようでは「ストーリー」とは言えないだろうという信念のもと、他の誰もやっていなかった悲劇性を強く押し出した作品を執筆していた〔石ノ森章太郎『漫画超進化論』(河出書房新社、1989年)p.123-124 要約〕。先輩格の漫画家からは概ね不評であり、横井福次郎からは「そんな俗悪なものを描いていては大人になれない」と言われたという〔石ノ森章太郎『漫画超進化論』(河出書房新社、1989年)p.124-125〕。 手塚自身は長編単行本の初期二作である『新宝島』『火星博士』は「まだ戦前の漫画本のにおいを残している」とし、劇的なプロローグや初めてアンハッピーエンドを導入するなどした第三作の『地底国の怪人』を「いわゆるストーリー漫画の第一作」と位置づけている〔『地底国の怪人(手塚治虫漫画全集 253)』p.156〕。 なお、同様の漫画の事をうしおそうじは「マンガ物語」と呼んでいた〔石ノ森章太郎『漫画超進化論』(河出書房新社、1989年)p.106〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ストーリー漫画」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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