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スナイドル銃(スナイドルじゅう、''Snider-Enfield'')とは、イギリスのエンフィールド造兵廠(''RSAF'')が前装式ライフル銃であるエンフィールド銃を改造した後装式小銃である。 今日広く使用されているセンターファイア式薬莢である、ボクサー型薬莢の原型となったボクサーパトロン(''.577 Snider'')を使用した。 1866年にイギリス陸軍が制式採用し、日本陸軍が草創期から三十年式歩兵銃を制式とするまで使用し続けた小銃としても有名である。 == 構造と特色 == スナイドル銃はエンフィールド銃の銃身後部が切断され、米国人のが考案した右開きの蝶番式銃尾装置が取り付けられており、前装銃と後装銃の中間に位置する過渡的な構造である。この右開きの構造が煙管で用いられる刻みタバコを入れる''莨入''(たばこいれ)に類似していた事から、日本語ではこれを意味する莨嚢式(ろくのうしき)とも呼ばれた〔幕末期小銃辞典 - 戊辰戦争兵器辞典 インターネット版 〕。より正確には銃尾開閉型莨嚢式と呼ばれ、スナイドル銃と同様の構造ながらも前方向に開閉するエンフィールド銃(エンピール銃)やアルビニー銃は''活罨式''(かつあんしき)として明確に区別された。 エンフィールド銃をスナイドル銃に改造する費用は、1878年(明治11年)の日本での見積価格で1丁あたり3円30銭だったと記録されている〔〔参考 :1878年(明治11年)当時の物価から換算すると、3円30銭は現在の価値で25,000円程度と考えられる。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スナイドル銃」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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