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スバル・EJ20 : ウィキペディア日本語版
スバル・EJ20[すばるいーじぇい20]
スバル・EJ20とは、富士重工業水平対向4気筒エンジンである。
== 概要 ==
1989年、基本設計をスバル1000の時代まで遡るEA型に変わる新時代のエンジンとして、初代レガシィとともにデビューしたEJ20は、その後改良を重ね続け、2014年現在でも国内で販売されているスバルの乗用車の主力エンジンとなっている。排気量は1,994cc、ヘッド構造は搭載されるモデルに合わせてSOHC16バルブとDOHC16バルブがあり、スポーツ/ラグジュアリーグレード用のインタークーラー付ターボチャージャー搭載型のDOHCエンジンも用意される。他にも、希薄燃焼型(EJ20N)、CNG仕様(EJ20C)の環境対応型、北海道のタクシー会社向けに搭載されたLPG対応型など幅広いラインナップがある。
ターボチャージャー搭載型は発表当時から幾度も「クラス最強」の座を他社から奪い取ってきたエンジンであり、スバルのモータースポーツ活動を草の根レベルから支えてきたエンジンである。基本的には4,000rpm付近から一気に出力を高める中高回転型エンジンであるが、各種の改良により、時代の要求による車体重量の増加に適うだけの低回転域のトルクを得てきた。現在までに量産されているEJ20の最高出力は量産型標準仕様で公表値308PS(227kW)であり、最大トルクは43kg・m(422N・m)に達する(いずれもインプレッサWRX STI)。
基本設計が20年近く生かされることは(極端に長かった日産L型エンジンのような例を除けば)乗用車用エンジンとして稀であり、自動車雑誌などでは幾度も主力車種のモデルチェンジに合わせて、EZ30型やEL15型エンジンを下敷きにした完全新設計の水平対向エンジンに切り替わると噂がされていたが、旧型インプレッサや2008年発売の新車種エクシーガにも採用されている。
スバル車は年改と呼ばれる1年周期の改良が施される上、多種多様なモデル/グレードにEJ20を使ってきたため変遷が多い。特にスポーツグレード/特別仕様が多いインプレッサ、特にWRX STIでは三菱・ランサーエボリューション(エンジンは直列4気筒の4G63)という好敵手を持ち、他のスバル車と比べてもモデルライフが長いため、年改で搭載エンジン型式名のサフィックス(接尾辞)が変わるほどの変更を受けることがあった。そして長い間に数々の変更を受けてきたため、初期のEJ20と現在生産されているEJ20ではまるで別物のようになってきている。ピストンや吸排気の取り回しはもちろん、クランクの前後位置を決めるスラストベアリングの位置すら変わっており、初代であるBC/BF型レガシィ搭載のEJ20とBP/BL型レガシィに搭載されるEJ20で同じなのは、ブロックの外観寸法とボアストローク比シリンダーブロックやシリンダーヘッドがアルミニウム合金で作られていること、バルブ本数、タイミングベルトの長さと取り付け状態、ヘッドボルトのねじ穴位置、エンジンマウント位置くらいである。また同じ型式同じ生産時期ながら変更が多いのもこのエンジンの特徴で、ヘッド、ロッカーカバー、ピストンは幾度も変更されている。不都合対策のためのパーツまで網羅すると、量産型ながらわずか3,000基程度しか作られなかったエンジンもあり、エンジン形式と年式だけでは分からない部分が何十種類も存在するため、部品注文の際は注意を要する。
派生エンジンとしては、EJ20登場当時に同時に発表されたEJ18を始め、EJ20の行程はそのまま内径を広げたEJ22/EJ22STI仕様(インプレッサ22B専用)、内径を更に広げ行程を延ばしたEJ25、また内径×行程とも縮小したEJ15、EJ16がある。
また直系のモデルとはいえないものの、アルシオーネSVX搭載のEG33は、内径×行程やその他主要部分の設計手法がEJ20をベースとしたEJ22と同じであり、「EJから2気筒追加したエンジン」と呼ばれることがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スバル・EJ20」の詳細全文を読む




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