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スバル・サンバー : ミニ英和和英辞書
スバル・サンバー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

スバル・サンバー : ウィキペディア日本語版
スバル・サンバー[ちょうおん]

サンバー(''Sambar'' )は、スバルブランドを展開する富士重工業が販売する軽商用車である。1961年に発売された初代から2012年(平成24年)4月1日まで販売されていた6代目モデルまで同社が自社開発、および自社生産を行っていた。7代目以降はダイハツ・ハイゼットOEMとなり、ダイハツ工業が生産している。
「サンバー」のネーミングは、インド産の水鹿に由来する。2015年10月現在、「スバル」それ自身を除く、スバルブランドにおける最も古い商標であり、軽自動車全体の商標としても現在のOEM元たるハイゼット(トラック・約55年、カーゴ(←バン)・約54年)に次いで2番目の長寿車種(トラック、バン共に約54年)であり、更に日本車全体でも7番目の長寿車種である。
== 概要 ==
1961年から2012年までの自社生産時代は、モデルチェンジを繰り返しつつも、リアエンド床下にエンジンを横置きに搭載した「リアエンジン」レイアウトを採用してきた。特に積空差の大きい軽トラックにとっては、荷台の床下にあるエンジンは格好のバラスト役を果たすことから、空車時でも十全なトラクションが確保され、安定した走行、登坂能力を得ている。さらに日本においては乗用車でも普及していなかった四輪独立懸架を1961年の発売当初から採用しており、この2つは軽トラック・軽キャブオーバーバン市場において長くサンバーのみが持つ特徴であった〔リアエンジンと四輪独立懸架を軽トラックに採用した事例としては、1959年発売のくろがね・ベビー(1962年生産中止)が先行例として存在した。〕。これらの構成ゆえ、農道ポルシェなどとユーザーから冗談混じりに、時には敬意を込めて評されることもある。これらの特徴は、初代モデル開発にあたって先行した乗用車のスバル・360の技術を応用した結果の産物であったが、富士重工が通常型軽乗用車のカテゴリーで前輪駆動方式に移行した1980年代以降も、サンバーではリアエンジン方式が踏襲され続けた。
特記すべき事項として、1980年に通常型軽トラック・軽キャブオーバーバンとして初めて四輪駆動方式が一部を除きオプション設定され〔軽自動車のオフロード四輪駆動車カテゴリーでは、1967年から少量生産されたホープ自動車ホープスター・ON型4WD」とその発展形である1970年製造開始のスズキ・ジムニーが主として税制上の動機からいずれも商用貨物車扱いとなっていた。一般的な軽トラック・軽キャブオーバーバンとしてはサンバーが四輪駆動仕様の最初となる。〕、以後他社も追随したことで、軽トラックと軽キャブオーバーバンの実用性の向上に大きく寄与した。全車前輪ベンチレーテッドディスクブレーキ直列4気筒エンジンの採用も早く、エアバッグの2センサー化は、同世代の普通乗用車にも採用例は少なかった。
更に4気筒エンジン導入後の1990年代からは、日本でも数少ないルーツ式スーパーチャージャー装備モデルが設定された。58馬力(ネット値。6代目モデルでの場合)を発生するモデルであり、高速道路での走行も多い赤帽便用などに重用された(いわゆる「赤帽サンバー」。後述)。なおインタークーラーはスペースやレイアウトの制約から非搭載である。ライバル車種のスズキエブリイ/キャリイ、ダイハツ・アトレー/ハイゼットなどは後に乗用ワゴン系と共通のインタークーラーターボエンジンに移行したが、その後軽トラックの過給機付モデルは相次いでラインナップから消滅し、自社生産時代末期には軽トラック市場において唯一過給機付エンジンが選べるモデルとなっていた。
これらのユニークな特徴により重用するユーザーも多く、軽トラック市場でも独自の地位を保ってきた存在であったが、スバルの軽自動車事業撤退により、先立って生産が終了した乗用モデルのサンバーディアスワゴンに続いて2012年2月28日を以って商用モデルのトラック、バンともに生産が終了した。2012年4月2日よりダイハツからハイゼットトラック、およびハイゼットカーゴのOEM受給へ切替られた(ダイハツはすでにトヨタ自動車ピクシストラックピクシスバンとしてOEM供給を行っており、これにより3兄弟車種となった)。現在サンバーの生産ラインは、BRZと兄弟車であるトヨタ・86へと切り替わっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スバル・サンバー」の詳細全文を読む




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