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スヴァールバル世界種子貯蔵庫(スヴァールバルせかいしゅしちょぞうこ、Svalbard Global Seed Vault)は、ノルウェー領スヴァールバル諸島最大の島であるスピッツベルゲン島に位置する種子銀行である。「スヴァールバル・グローバル・シード・ボルト」とも称する。 == 概要 == ベント・スコウマンが提唱し〔『地球最後の日のための種子』isbn: 9784163731504〕、2008年2月26日、ビル・ゲイツ主導のもと、地球上の種子を冷凍保存する世界最大の施設がスピッツベルゲン島の中心地・ロングイェールビーン近郊にて操業開始した。 施設は、今後さまざまに予想される大規模で深刻な気候変動や自然災害、(植物の)病気の蔓延、核戦争等に備えて農作物種の絶滅を防ぐとともに、世界各地での地域的絶滅があった際には栽培再開の機会を提供することを目的としている。 最大300万種の種子を保存可能とされる地下貯蔵庫は、その温度をマイナス18~20°Cに保たれ、万が一、冷却装置が故障した場合にも永久凍土層によってマイナス4 °Cを維持できる環境に置かれている。 また、地球温暖化が進んで海水面の上昇が起こった場合にも影響を受けることの無いよう、貯蔵庫は海抜約130mの岩盤内部約120mの地点に設けられている。 ノルウェー政府はこれを「種子の箱舟計画」と称し、100ヵ国以上の国々の支援を受けて具体化した。 なお、今後の運営は2004年に設立された独立国際機関グローバル作物多様性トラスト(GCDT)〔国連食料農業機関 (FAO) の下部機関。〕によって行われる。 スヴァールバル世界種子貯蔵庫のモニュメントのデザインは、環境をテーマとした作品で知られる日本人彫刻家・田辺光彰が手掛けた〔日本人彫刻家の作品が種子貯蔵庫へ 〕。 タイム誌は2008年の発明ベスト50の6位にスヴァールバル世界種子貯蔵庫をランク付けしている。〔6. The Global Seed Vault - TIME's Best Inventions of 2008 - TIME 〕 運用後2年になる2010年には保存種子は50万種に達した。目標は450万種で、1品種当たり平均500粒を保存するとの事。 発芽率を維持するため、20年毎に種子を入れ替える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Svalbard Global Seed Vault 」があります。 スポンサード リンク
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