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スペインの囚人(スペインのしゅうじん、スパニッシュ・プリズナー、The Spanish Prisoner)は19世紀にまで遡る古い信用詐欺の手口である。 そのもともとの形は、以下のようなものであった。 *詐欺師が被害者(カモ)に対し、「私は大きな資産を持つ裕福な人間の代理人である。彼は遺憾ながらスペインで(オリジナルでは、フェリペ2世によって)人違いのために囚われの身になっている。囚人はそれなりの証明がなければ人違いだと認めてもらえない。ついては、身分証明と保釈のためのお金を出してほしい」ともちかける。 *詐欺師はカモにお金を先に渡すように申し出て、その代わりもし囚人が帰ってきたら、莫大な財産から金銭的なお礼をし、さらに囚人の美しい娘と結婚もさせると約束する。 *しかし、一旦カモが金を渡すと、「囚人の身に更なる問題が発生した」と告げてもっと多額の金を要求する。詐欺師は保釈金の額をどんどん引き上げてゆく。 *カモがすっかりお金をなくしたところで、詐欺師は姿を消す。 ==なぜ騙されるのか== 「スペインの囚人」詐欺の成功の鍵は、カモに囚人の正体や詳しい状況を知られないために、「この件は秘密である」と強調し、詐欺師に対して信用させるところにある。また詐欺師はしばしばカモに対し、「あなたが選ばれたのは、注意深い調査の結果、あなたが正直であり信頼できる取引をする人間だと評判だからだ」と口にする。そして詐欺師は、囚人からのお礼のうち、自分の最終的な取り分はカモの任意によって分配されるように取引を組み立てたように見せかける。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スペインの囚人」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Spanish Prisoner 」があります。 スポンサード リンク
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