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南沙諸島(なんさしょとう)またはスプラトリー諸島(Spratly Islands)は、南シナ海南部に位置する島・岩礁・砂州からなる島嶼群である。岩礁・砂州を含む約20の小島(およそ島と言えるものは12)があり、これらの多くは環礁の一部を形成している。 == 概要 == 島は最大でも約0.5 km2しかなく、ほとんどの島は本来、一般人が普通に居住できる環境にはない。しかし広大な排他的経済水域(EEZ)の海洋資源や石油・天然ガスなどの海底資源埋蔵が見込め、軍事的要衝でもあるため、中華人民共和国、中華民国(台湾)、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイが諸島全部または一部の主権(領有)を主張している。また1982年の「海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約、発効は1994年11月)」で定められた排他的経済水域と大陸棚の主権的権利および排他的経済水域の管轄権についても主張されている。現在は、ブルネイを除く5か国(中華民国を含む)が島や環礁などを実効支配しており、多くの主要な島などには、軍隊・警備隊などが常駐している。 また、干潮時にも海面に姿を現さない岩礁や砂州・環礁などの浅瀬に対しても各国が主権(領有)を主張しており、特に中国は南沙諸島、中沙諸島、西沙諸島、東沙諸島を総称して南海諸島と呼び、その全域の主権(領有)を主張している。中国が主張する境界線は、その線の数から「九段線」、その線の形から「U字線」あるいは「牛舌線」と呼ばれている。 1945年第二次世界大戦終結まで領有していた日本が、敗戦に伴う戦後処理において1952年(昭和27年)4月28日発効のサンフランシスコ講和条約により、新南群島(南沙群島)および西沙諸島に関する権利、権原および請求権の放棄を国際社会に向けて明言した。(第2条(f)項)〔条文(日本語):日本国との平和条約(昭和27年条約第5号)、第二章、領域(f)項 「日本国は、新南群島及び西沙群島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する。」〕 しかし、この条約において領有権の放棄を明言したものの、具体的な帰属先については明言されていなかったため、この空白地域を巡って近隣諸国間での領有権問題が発生している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「南沙諸島」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Spratly Islands 」があります。 スポンサード リンク
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