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フォークボール(〔 フォークボール〕)は、野球における球種の1つで、投手の投げたボールが打者の近くで落下する変化球である。 ボールを挟む握りで落ちる変化をする球種を日本ではフォーク、アメリカではスプリッター(〔 スプリッタ(ー)〕)としてまとめて扱われることが多く、細かな判別基準は曖昧となっている。 == 投げ方と落下の原理 == 代表的な投げ方は、人差し指と中指の間にボールを挟み、手首の関節を固定しリリースする。この指で挟む握り方がフォークに似ていることから名付けられた。親指をボールの下に添える投手が比較的多いが、親指を人差指の横へ添えるように握る投手もいる。この投げ方によりボールのバックスピンが直球より減少して上向きのマグヌス効果も小さくなり、ボールは重力に引っ張られ放物線に近い軌道を描く〔(姫野龍太郎、流れ20、2001年)〕〔姫野龍太郎 フォークボールは落ちていない! - スーパーコンピューターで魔球の解明に挑む - athome教授対談シリーズ〕。直球と同じ投法で投げることが容易であり〔、カーブ系の変化球のようにボールに横回転を加えないので、手首や腕の振りが直球と同じかつ、その軌道から打者の近くで急激に落下するため打者には直球との判別が難しく〔溝田武人 「フォークボールの不思議?」 - 福岡工業大学工学部知能機械工学科 溝田研究室〕、変化も大きい事から空振りを狙うために使われる。縦回転をできる限り無くすために人差し指と中指は縫い目にかけずに握る場合が多いが、片側の指を縫い目に引っ掛け横回転をかける投げ方もあり、その場合は縦の変化に加えて横へも若干変化する。 その特徴的な握り方と変化の大きさから暴投や捕逸を起こしやすく、日本球界を代表するフォークの使い手であった村田兆治は日本プロ野球歴代最多の通算148暴投を記録している。また、握力が不十分でボールが挟んだ指の間から意図に反して滑り抜けたものは「フォークのすっぽ抜け」と呼ばれ、失投として痛打されやすい。一方、杉下茂はフォークは意図的にすっぽ抜くものであるという考えからこの表現を嫌っている〔。また、岡島秀樹など抜けることを逆手に取って「フォークの握りのチェンジアップ」を持ち球としている投手もおり〔赤靴下陥落…岡島100戦目飾れず - スポニチAnnex、2008年7月1日。〕、チェンジアップのバリエーションのひとつとしてフォークに近い握りで投げるスプリットチェンジという球種がある。 サイドスローやアンダースローの投手がフォークボールを投げることは珍しく、落ちる変化球として投法と相性の良いシンカー・スクリューボールや投法を問わないチェンジアップを選択する傾向にある。野茂英雄はオリックス・バファローズの秋季キャンプの臨時投手コーチに招かれた際にサイドスローによるフォークボールを披露し、選手を驚かせている〔野茂、サイドスローからでもフォーク落ちた asahi.com 2009年2月7日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォークボール」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Forkball 」があります。 スポンサード リンク
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