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スペイン第二共和政(Segunda República Española)は、1931年に国王アルフォンソ13世が退位した後、1939年にフランシスコ・フランコが独裁体制を固めるまで続いたスペインの共和政体。公式国名はスペイン共和国。 == 概要 == 第一次世界大戦に起因する経済の停滞は戦後も続き、貧民層は困窮に喘いでいた。各地で反政府運動が激化し、1923年9月にプリモ・デ・リベーラ将軍がクーデターを起こして政権を奪取した。混乱期を豪腕で凌いだプリモ・デ・リベーラであったが、次第に強権的政治に対する民衆の不満は高まり、1930年には退陣へと追い込まれた。プリモ・デ・リベーラ独裁政権の崩壊に伴い、王制打倒を目指す共和派は民衆の支持を集めるようになり、1931年4月12日自治体選挙(Elecciones municipales del 12 de abril de 1931)が行われた。このような情勢下、選挙結果が確定する前に国王アルフォンソ13世は退位へと追い込まれ、無血革命による第二共和政が成立した。 新政府は左翼的な新憲法の下、貧困層救済を重視した政策を展開したが、早々から政治的対立に起因する治安の悪化を招いた。失業者の一部は急進的な労働組合に所属し、激しいデモやテロを繰り返した。また、政教分離を進めた結果、敬虔なカトリックである民衆の支持を失った。政治は迷走を繰り返し、政権の退陣も頻繁に発生した。これらの政治的混乱は議会制民主主義への失望を招き、ファシズム政権の樹立を待望する主張が日増しに強まっていった。 1936年7月、フランシスコ・フランコ将軍がクーデターを起こし、スペイン各地で反乱が頻発。後にスペイン内戦と呼ばれる戦争へと突入していった。ヒトラーのナチス・ドイツ、ムッソリーニのイタリア王国、サラザールのエスタード・ノーヴォ・ポルトガルから支援を受けるフランコ側は、スターリンのソビエト連邦とカルデナス政権のメキシコが支援する左派の人民戦線側を圧倒し、1939年には首都マドリードが陥落。フランコ側の勝利によって第二共和政は終焉を迎えた。 フランコは内戦終結後、国家元首(総統)として独裁体制を敷いた。第二次世界大戦では中立を維持し、唯一のファシズム国家として存続したが、1975年にフランコ死去に伴う王政復古が成され、スペインは急速に民主化した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スペイン第二共和政」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Second Spanish Republic 」があります。 スポンサード リンク
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