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スペースシャトル固体燃料補助ロケット(スペースシャトルこたいねんりょうほじょロケット、英語:the Space Shuttle Solid Rocket Boosters, SRBs)は、アメリカ合衆国の宇宙船スペースシャトルが発射する際、最初の二分間に使用される一対の大型固体燃料ロケットである。発射時にはさび色(またはオレンジ色)の外部燃料タンクの両側に配置され、シャトル全体の推力の83%を供給する。一機あたりでは、アポロ計画で使用された史上最大のロケット、サターンVの第一段(F-1エンジン5機)の40%の推力を発揮する。SRBは固体燃料ロケットとしては史上最大のものであり、また人間が搭乗するロケットに固体燃料が使われるのもシャトルが初めてであった。使用済みの機体はパラシュートで海に着水したあと回収され、点検し燃料を再充填して再使用される。本体および固体燃料の開発・製造は、ユタ州ブリガム・シティ(Brigham City)のサイオコール社が担当した。 SRBの外殻は、上記のように何度も再使用される。一例を挙げれば、シャトル初飛行のSTS-1で使用された本体下方部分は、その後30年間に6度飛行し、一回の燃焼試験を受け、2009年にはアレスI ロケットの試験飛行でも使用された。アレスI 自体も、シャトルの48回の飛行と5回の地上試験で使用された別々のSRBの部品を寄せ集めて作られたものであった。 ==概要== 2機のSRBは、シャトル本体を発射台から高度約150,000フィート(46km)まで打ち上げる際の、ほとんどの推力を発揮する。発射台に設置されている間は、軌道船および外部燃料タンクを含む機体すべての重量を、移動式発射台の支持構造の上で支えている。1機あたりの推力は海面レベルで1,268.4トン(12.5MN)で、上昇するとともに増加し、最高で1,404.3トン(13.8MN)に達する。点火されるのは3機のメイン・エンジン(SSME)の推力が規定の水準に達したことが確認された後で、その後上空で切り離されてから75秒後には最高高度67kmに達し、発射地点から226km離れた大西洋上にパラシュートで着水して回収される。 SRBは固体燃料ロケットとしては史上最大のもので、またこれだけの大きさのロケットが再使用することを前提に開発されたのもこれが初めてであった。直径は3.71mで、全長は45.46mである。 1機の重量は590トン(うち燃料は500トン)で、2機を合計すると発射時の機体全重量の約60%を占める。 機体の基本構造は、エンジン部(外殻、燃料、点火装置およびノズルを含む)、支持構造、分離システム、操縦装置、回収用電波発信機、火工品、減速装置、推力偏向装置、周辺地域安全確保のための自爆装置などである。 「固体燃料推進器(solid rocket booster, SRB)」と「固体燃料ロケット(solid rocket motor)」はしばしば混同されるが、技術的にはそれぞれ独自の意味を持つ。「推進器」とは、回収用パラシュート・電子機器・分離用ロケット・安全用自爆装置・推力偏向装置などを含むロケット全体の装置を指すのに対し、「固体燃料ロケット」は燃料・外殻・点火装置・ノズルによって構成されるロケットそれ自体を表す。 SRBは、後方部のフレーム上にある二本のちょうつがいとその対角線上にある接合部、および前方スカートの先端部分にある接合部によって外部燃料タンクに接続されている。発射台上にある時は、各ブースターは4本の爆発ボルトで移動式発射台に固定されており、発射する瞬間に切り離される。 機体はそれぞれ別個に製作された七つの鋼鉄製の部分によって構成されている。各部分は工場内で接続され、最終的な組立のために列車でケネディ宇宙センターに搬送される。接続部分は円周型のリングをU字ピンで締めつけて固定し、3本のOリングで密閉され(1986年のチャレンジャー号爆発事故が発生するまでは2本だった)、耐熱パテが埋め込まれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スペースシャトル固体燃料補助ロケット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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