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スポーツに関する都市伝説(スポーツにかんするとしでんせつ)では、一般に流布しているスポーツに関連する都市伝説。 == 野球 == ; バンビーノの呪い : 1920年当時経営難にあえいでいたボストン・レッドソックスは、12万5千ドルの金銭と30万ドル以上の負債の肩代わりをすることを条件に、ベーブ・ルースをニューヨーク・ヤンキースにトレードした〔本人にトレードの意思は全くなくレッドソックス残留を希望したとされている〕。しかしこのトレード以後ニューヨーク・ヤンキースは常勝軍団になりボストンレッドソックスは低迷、なぜかあと一歩のところで優勝に手が届かないという悲劇を繰り返し次回のワールドシリーズ制覇まで実に86年の年月を費やすこととなる〔全米で話題の伝説「イチローの呪い」とは? 日刊SPA! 2012年9月7日〕。 ; 山羊の呪い : 1945年のワールドシリーズ第4戦の試合前、シカゴ・カブスを応援するためペットのヤギを連れてくることで有名だった男性がカブス本拠地のリグレー・フィールドへ入場する際に「ヤギの臭い」を理由に入場を断られた。するとここまで2勝1敗と優勢だったカブスが以降、3連敗を喫しワールドシリーズに敗退し、さらにカブスが現在に至るまでワールドシリーズ出場を果たしていないのはこのファンとヤギによって呪われているから、というもの。男性の名前から「ビリー・ゴートの呪い」とも称される〔。 ; ブラックソックスの呪い〔 : 1919年、シカゴ・ホワイトソックスは当時のオーナー、チャールズ・コミスキーが極度の吝嗇家であった(ユニフォームのクリーニング代すら出し惜しむほどであった)為に、好成績にもかかわらず他チームより低年俸でプレイさせられていた(エディ・シーコットが30勝したらボーナス10000ドルの契約を結ぶも、閉幕3週間前に29勝目を挙げると以後登板機会を与えられなかったなど)。この為1919年のワールドシリーズではブラックソックス事件が起こり、1920年には8選手が球界から永久追放を受けた。この事件以後ホワイトソックスは低迷し、長くワールドシリーズ制覇から遠ざかっていたのはこの事件の影響からとされていた。 ; 南海コンドルズ、グレートリング : 1947年(昭和22年)6月の近畿日本鉄道と南海電気鉄道の分離分割に伴い、保有球団の「グレートリング」も改称することになった。南海の社章が「速さ」を表す「羽の生えた車輪」であることにちなみ「鳥の名前」とすることがまず決まり、コンドルが有力候補になった。しかし当時の球団代表であった松浦竹松が見事な禿頭で「ハゲタカはまずい」となり、同じ鳥である「ホークス」に決まった、というもの〔綱島理友『プロ野球ユニフォーム物語』ベースボール・マガジン社、2005年、p. 173。同書の巻末には球団史などの参考文献が数多く列挙されているが、後述の『南海ホークス四十年史』は含まれていない。〕。 :綱島理友は『プロ野球ユニフォーム物語』の中で、改名の経緯を掲載した元南海監督鶴岡一人の著書『御堂筋の凱歌』を挙げ、コンドルを避けた話を「生前の鶴岡さんの定番ギャグで、この話はいろいろな野球雑誌の鶴岡インタビューに登場している」と記している〔。「都市伝説」と記載はしていないが、関係者による「ギャグ」として扱っている。 :しかし、「松浦に遠慮してコンドルを避けた」という話は南海ホークスの正式な球団史である『南海ホークス四十年史』1978年(昭和53年)のp.233にも明記されている〔永井良和・橋爪紳也『南海ホークスがあったころ』(紀伊國屋書店、2003年)p.43。この球団史のうち、1リーグ時代までの箇所は、戦中戦後のプロ野球取材歴を持つ元同盟通信社記者の石崎竜が執筆したという(永井良和『ホークスの70年』(ソフトバンククリエイティブ、2008年)p.92 - 93)。〕。 : 一方、改名前の「グレートリング」は、観戦した米軍の軍人から性に関するスラングとして予期せぬ「喝采」を浴びたという話が複数存在するが、資料によってその指し示す内容が異なることが指摘されている(女性器、男性器、性行為)〔『南海ホークスがあったころ』p.40 - 43。「女性器」とするのは『南海ホークス四十年史』、「男性器」とするのは鶴岡一人の著書『南海ホークスとともに』、「性行為」とするのは五百崎三郎の「南海ホークス物語」(1956年(昭和31年)に『日刊オールスポーツ』という新聞に連載)である。また、鈴木龍二は回顧録の中で、キャピー原田に教えられた話として女性器説を記している。『南海ホークスがあったころ』はこの問題について「情報が少なく、結論は出しにくい」と記している。〕。 ; 国鉄コンドルズ : 東京ヤクルトスワローズの前身である国鉄スワローズは、当初「コンドルズ」とする予定であったが、「混んどる」ではよくない⇒「座ろう」⇒「スワローズ」になった、というもの。元々漫才でのジョークだったのが都市伝説化したものとされる〔綱島理友『プロ野球ユニフォーム物語』〕。 : 「スワロー」=「ツバメ」は日本国有鉄道にとってシンボル的な存在であり、当時唯一の特急列車だった「つばめ」号に因んだもの。後にフジテレビの『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』の「ガセビアの沼」でも紹介された。 ; カーネル・サンダースの呪い : 1985年(昭和60年)に阪神タイガースが優勝した際、便乗した暴徒がケンタッキー・フライドチキン店頭からカーネル・サンダース人形を持ち去った後、ランディ・バース選手に見立て、胴上げと称して道頓堀川に投げ込んだ。その翌年からタイガースは長期低迷し、これがカーネル人形の呪いではないか、という噂が流れた〔木原浩勝・岡島正晃・市ヶ谷ハジメ 『都市の穴』 双葉社〈双葉文庫〉、2003年、232-234頁。〕。 : 『探偵!ナイトスクープ』で人形を発見・救出し、呪いを解こうという企画がなされ、発見されるには至らなかったが、この噂が「全国区」となる大きな要因となった。 : なお、このカーネル・サンダース人形は投げ込まれてから24年後の2009年(平成21年)に発見され、ほぼ全身が引き上げられている。 ; ドームラン : 他の球場であれば外野フライ程度の打球が、東京ドームでは異様な伸びを見せてホームランになる、というもの〔元巨人広澤克実氏「ドームランは都市伝説。原因はボール」 NEWSポストセブン 2011年5月20日〕。空調操作によって読売ジャイアンツ(巨人)の攻撃時のみホームランが出やすくなっている、と続く場合が多い〔当たり損ねフライがなぜかホームラン 巨人元エース桑田が「ドームラン」認めた? J-CASTニュース 2013年3月13日〕〔原監督も知らない東京ドーム都市伝説 【前編】「ドームラン」はマジだった!? ブッチNEWS 2013年7月6日〕。同ドームとホームランとの関係は東京ドーム#ホームランの出やすさの理由を参照。 : ドームランという言葉は東京ドームのモデルであるメトロドームで生まれ、ここでも打球の異様な伸びは見られていたが、パークファクターの指数によると他球場よりホームランが出にくいとの結果が出ている〔 ESPN 2001年からのパークファクターが公表されている。最終使用年の2009年までの間にホームランの数値が1を超えた(他球場よりホームランが出やすいことを意味する)のは3度だけであり、9年間の平均値も1を超えない。なお、リンク先には当時の名称(Mall of America Field)で記載されている。〕。また、空調操作があったとメトロドームの元球場職員が証言している〔。なおファン(田淵幸一が不振で阪神の客が入らないのでサクラという設定)がウチワを扇いで外野フライをホームランにするというネタが、初期の『がんばれ!!タブチくん!!」』で使われていた。 ; Oボール : 現役時代の王貞治、長嶋茂雄は、その実績・カリスマ性により、選手は勿論審判まで特別扱いしていた、というもの〔『プロ野球 審判だからわかること』草思社、2004年〕。きわどいコースのボールを王が自信満々に見逃した場合、「“世界の王”が見逃したのだから」と、ボールと判定される例が多かったとされ、「王ボール」とも呼ばれた。審判員の田中俊幸は著書で「王(長嶋)ボール」の存在を否定している〔。 ; ロッテ弁当の呪い : プロスポーツで、チームや選手の応援・記念弁当が発売されると故障や成績不振など良くないことが起こるというもの〔「ボビーが開ける“パンドラの弁当箱”」夕刊フジ2004年5月1日付け記事〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スポーツに関する都市伝説」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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